409.【連載】『上五島は、ざぁま良かとこ。』第11回 【坂本龍馬ゆかりの広場】失った同士に向けて、上五島で祈りを捧げる龍馬像。
2023/10/05
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私が生まれた場所である長崎県南松浦郡新上五島町を私が撮影した写真とともにご紹介する連載『上五島は、ざぁま良かとこ。』、11回目です。
本日は、『坂本龍馬ゆかりの広場』をご紹介いたします。
坂本龍馬といえば、土佐藩(現在の高知県)出身ながら長崎で亀山社中を立ち上げたことなど、長崎と深く関係がある人物として知られております。
亀山社中があったのは現在の長崎市内であり、ゆかりがあったのは長崎市のイメージが強いですが、ここ上五島にも坂本龍馬ゆかりの地があります、
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場。](img/kamigoto/231005_1.jpg)
このように、広場には坂本龍馬の像があります。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場で祈りを捧げる龍馬像。](img/kamigoto/231005_2.jpg)
おや、こちらの龍馬像は祈りを捧げております。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場で手を合わせる龍馬像。](img/kamigoto/231005_3.jpg)
ピタリと手を合わせております。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場で悲しい表情をする龍馬像。](img/kamigoto/231005_4.jpg)
その表情からは、悲しみを感じます。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場で祈る龍馬像。](img/kamigoto/231005_5.jpg)
なぜ龍馬は祈っているのでしょうか。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場で祈る龍馬像の説明。](img/kamigoto/231005_6.jpg)
こちらの写真に説明がございます。この付近の潮合崎沖でワイル・ウエフ号という船が沈没し、龍馬の同士たちが亡くなる事故が起きたのです。
特に龍馬がかわいがっていたとされる池 内蔵太が犠牲になったことに心を痛めたそうで、龍馬がこの地を実際に訪れて祈りを捧げたようです。
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![長崎市亀山社中記念館への道を案内する池内蔵太。](img/kameyama2023_1.jpg)
こちらは、以前私が長崎市の亀山社中記念館周辺の写真をご紹介した記事にある写真です。池内蔵太が味わい深く描かれており、龍馬と関係が深かった人物であることが伝わります。
![長崎市亀山社中付近の龍馬像。](img/kameyama2023_11.jpg)
亀山社中記念館の近くにある龍馬像は、腕を組んで堂々と立っております。龍馬像といえばこちらの勢いのあるデザインのイメージが強いため、悲しい表情で祈りを捧げる上五島の龍馬像は珍しいです。しかし、背景を知るとそのような表情であることも納得です。
![長崎市丸山にある龍馬像。](img/maruyama2305_5.jpg)
ちなみに、長崎市の丸山と呼ばれる地区にも龍馬像があります。この像のすぐ近くにある『史跡料亭 花月』には龍馬も通ったことが知られています。こちらの龍馬像は、そのような料亭でリラックスしているかのような表情だと感じます。この龍馬像を含む私が長崎市丸山界隈の写真を撮影した記事は、こちらをご覧ください。
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![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場の龍馬像を、後ろから。](img/kamigoto/231005_7.jpg)
上五島の龍馬像に戻ります。こちらは後ろから撮影したものですが、像が造られた背景を知ると後ろ姿からも悲しさが伝わってきます。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場の龍馬像とその説明看板。](img/kamigoto/231005_8.jpg)
像の付近には、この場所を説明する看板もあります。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場の龍馬像が石碑を見つめる。](img/kamigoto/231005_9.jpg)
龍馬像の付近には、石碑もあります。。
![長崎県南松浦郡新上五島町にある、坂本龍馬ゆかりの広場。](img/kamigoto/231005_10.jpg)
上五島も龍馬にゆかりのある場所だということを、現地に訪れて改めて知りました。
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今回は、『坂本龍馬ゆかりの広場』をご紹介いたしました。特に高い知名度を誇る歴史上の人物である坂本龍馬が長崎とゆかりがあることはよく知られておりますが、離島である上五島にも訪れていた事実はあまり知られていないかもしれません。
私も今回、上五島を久しぶりに訪れる準備をする上で調べ物をしているうちに初めて知りました。
仲間を失った悲しみの表情を見せる龍馬像から、龍馬の人間味を感じました。
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※本連載や上記のスタンプの宣伝は、私が個人的にやっているものであり、どこかから依頼されたもの、いわゆる「案件」ではありません。仮に記事執筆や宣伝などを依頼された場合は、そのことを明記いたします。