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49.幼少期の、2つの習い事。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第4回】

2023/04/11

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

(2024年6月4日追記)2024年5月11日に私が実施した講演会の動画がアップロードされております。よろしければこちらも合わせてご覧くださいませ。

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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私は幼少期(幼稚園から小学校低学年あたり)に、2つの習い事をしていました。1つは水泳、もう1つは英語です。私は、この両方を習って良かったと思っています。これから、その理由について述べます。

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まず、水泳です。水泳を習うことにより、私は運動が極端に苦手なこと()を知ることができました。専門的には、発達性協調運動症(DCD)と呼ばれる特性です。

例えば、クロールの動きがうまくできず、犬かきのような独特な泳ぎ方をしていたことを記憶しています。習い事までしているのに泳げるようになる気配がない不器用()な私がいる中で、学校の水泳の授業だけですぐに泳げるようになる器用な同級生がたくさんいました。

子どもの頃なので細かくは記憶しておりませんが、なぜ周りはすぐできるようになるのに、自分はできないんだろう、と悩んだこともあったと思います。しかし、このように何が苦手かを気づくことができたことは良いことです。人には誰にも得意不得意があります(私はそれが極端なことがよくありますが・・・)。学校の授業に加えて水泳を習っていたおかげで、水の中にいることに少しは慣れることができたと思われます。このことが今後、もしかすると役に立つことがあるかもしれませんので、私は水泳を習っていて良かった、と今は前向きに捉えています。

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もう1つの習い事は、英語です。こちらとは非常に馬が合いました()。幼い頃から英語に慣れていたおかげで、現在大いに役に立っています。主に中学・高校で習う英語の授業とは、私はそれほど相性が良くなかったため、幼少期に英語への抵抗感がなくなったのは本当に良い経験でした。大学時代に英語の勉強に力を入れて、イタリアに留学することができました(現地での大学の授業は英語でしたが、生活にはイタリア語ができたほうが便利なのでこちらも習得を試みました)。

このように、公式サイトの英語版も作成しています(日本語版に比べると更新はサボりがちですが・・・)。英語について述べた記事は、よろしければこちらの記事たちもご覧ください。→8.英語学習と、ビートルズ。9.声に出して、学ぶ英語。10.日本語と、英語。

英語を習っていたことで様々な外国語に興味が湧き、現在は他にもイタリア語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など、いろいろな外国語に興味があります。趣味でも学んでいくことができるため、仕事で必要な外国語があれば、集中的に学ぶことができるでしょう()。

このように、自分に語学は向いていると気づけたことから私は英語の習い事をしていて本当に良かったと思います。

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今回は、英語ということでこちらのアルバムを聴いています。

アメリカの兄妹デュオ、カーペンターズの『A Kind Of Hush』というアルバムです。カーペンターズの英語の発音は本当に綺麗で、歌から英語を学ぶために用いる教材としては最適だと私は考えます。

妹のカレン・カーペンターのやさしく力強い歌声が本当に好きです。聴いているだけで安心感が湧いてきます。個人的には、初期の曲ではメインボーカルも担当することもあった兄のリチャード・カーペンターの歌声も味があって好きです。

オリジナル曲はもちろん、カバー曲もカーペンターズ色にしてしまうリチャードによるアレンジも秀逸です。