54.試験問題との、相性。~カメであれ~【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第5回】
2023/04/14
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私は、学校の国語が苦手(凹)でした。
文章をしっかり書けているじゃないか、と思われる方もいらっしゃると思われますが、苦手でした。
国語の試験では長文読解が主な問題として出題されますが、即興であんなに長い文章を読み、回答しなければならないのはとても時間が足りません。テキパキ行動できるタイプの人間はできるのかもしれませんが、私は基本的にゆったりしており、スピードが求められるものは極端に苦手(凹)なことが多いです。
私は、速く解かなければならない試験問題とは非常に相性が良くありません(凹)。数学などでも速く計算しなければならない場合がありますが、時間が足りないことがしばしばありました。
それに対し、私は時間をかけてじっくり考えて解くタイプの問題とはとても相性が良いです(凸)。答えが1つではない問題を論述する形式などが大好物です。
しかし、そのようなタイプの人間は少数派のため、総合的に考えると、高校まででの試験とは相性がそれほどよくありませんでした。
大学に入ってからは論述式の試験がある科目が増えたため、良い結果を出すことができました。教材の持ち込みが可能で、それらを踏まえて自分の頭で考えて論述していく形式の試験は、しっかり授業を受けていれば試験勉強をしなくても最も良いランクの成績でした(凸)。
このように私は、じっくり時間をかけて物事を行うタイプです。基本的にゆっくり行動するため、周りの速いスピードについていけないことがよくあります。
例えば、こちらの記事にて挙げたように、私は3人以上での会話が苦手です。それは、私以外の人々の会話の速度についていけないことが理由の1つなのです。
したがって私は、童話『ウサギとカメ』が好きです。登場するカメに非常に親近感が湧くのです。私もこのカメのように、ゆっくり確実に歩みを進めていきたいと思います。
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『ウサギとカメ』に関連して、今回は「もしもしかめよ」で始まるおなじみの同名の童謡『うさぎとかめ』を紹介しようと思いました。小学生の頃、この曲に合わせてけん玉をするのが流行したのを思い出しました。その技は通称『もしかめ』と呼ばれていました。けん玉はそこまで得意ではありませんでしたが、この『もしかめ』は比較的できるようになったのを思い出します。
その童謡を聴こうと調べてみると、『歩いて帰ろう』、『歌うたいのバラッド』などで知られるシンガーソングライター・斉藤和義の『ウサギとカメ』という曲があることを知りました。ドラマ『家政婦のミタ』の主題歌としてヒットした『やさしくなりたい』という曲のシングルに収録されていました。このシングルのジャケット、まるで来日したときのビートルズのような雰囲気があって味がありますね。ビートルズの影響は本当に凄まじいですね。
こうやってある曲を聴こうとすると、思わぬ別の曲に巡り合うことができる経験も、音楽サブスクリプションサービスの醍醐味だと思います。こうやって、普段からいろいろな曲を発掘し、聴いています。