686.【良く言うと、好奇心旺盛】あらゆるものに、関心を持ってしまう。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第61回】
2024/03/25
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
...
この連載の前回の記事で、苦手な音楽を聴くと気分が悪くなってしまうという特性をご紹介いたしました。
多くの人々は、苦手なものが周りにあってもそれに関心を向けずにスルーすることができるそうです。嫌な音があってもそれを聴かずにシャットアウトできるそうです。
しかし、私は好奇心旺盛で、あらゆるものに関心を持ってしまいます。
良く言えば、いろいろなことに興味を持って知識の幅が広くなる(凸)のですが、悪く言えば、自身が不快になってしまうものにも関心を持ってしまい、それをスルーできない(凹)のです。
...
前回の記事で挙げた苦手な音楽の例の他にも、私は電話が得意ではない(凹)のですが、その理由は以前述べた書くことに比べて話すことが苦手な特性の他にもあります。
電話をしていると、相手の顔が見えません。その代わりに、視界には様々な他のものが見えてしまいます。
他のものを見ているとそちらに関心が行ってしまい、電話からの声に関心を向けづらくなってしまうのです。
この現象を防ぐために私は可能であれば、電話をする際は目を閉じて聞こえてくる声に集中します。先ほどご紹介した過去の記事でも目を閉じることを述べていますが、このような背景もあるのです。
...
...
...
今回は、自身のあらゆるものに関心を持ってしまう特性について述べました。
私の場合はそして、関心を向ける対象をうまく調整することが得意ではない(凹)ようです。
この切り替えがうまくできる(凸)人もいれば、そうではない私のような人(凹)もいる。
この社会には、様々な特性の人がいることを、少しでも考えていただけたのであればありがたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。