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685.【令和6年大相撲3月場所千秋楽感想】前日の怪我が心配された尊富士関が本日も出場して、110年ぶりの新入幕優勝を決めました!おめでとうございます!

2024/03/24

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尊富士関、優勝おめでとうございます!

大相撲春場所は本日で千秋楽となりました。新入幕の尊富士関が、様々な記録とともに初優勝しましたね。

それでは、本日の印象に残った一番をそれぞれ述べていきます。

●生田目‐千代栄関◯

番付運次第では勝てば新十両の可能性もある西幕下5枚目でこれまで4勝していた生田目と、負け越すと関取残留できなくなる可能性がある西十両14枚目でこれまで7勝7敗の千代栄関の一番でした。

遅めの立ち合いとなった生田目でしたが、突いていき千代栄関を土俵際に追い込んだ!しかし次の瞬間、生田目関が前に倒れ込んでしまった!

これで生田目は来場所での新十両はかなり厳しくなり、千代栄関は勝ち越し達成で関取残留確定となりました。

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●天空海関‐塚原◯

こちらも十両の天空海関と、幕下の塚原の一番でした。

塚原がつっぱり!左の喉輪!どんどん攻めて天空海関をはたき込みました!

これで西幕下4枚目で5勝2敗の成績で今場所を終えた塚原は、来場所での新十両の可能性を残しました。一方、天空海関は東十両13枚目で6勝9敗・・・。関取残留できない可能性がでてきましたね。

このように千秋楽の一番により十両か幕下かが動く可能性が出てきますから、観ている方もドキドキですね。

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◯英乃海関‐琴恵光関●

右四つとなり、英乃海関のペースとなりました。そしてすぐに上手投げが決まりました。

琴恵光関はこれで1勝14敗で今場所を終えました。思うように勝ち星が出せない中でも、土俵に上がり続けた琴恵光関、お疲れ様でした。

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◯武将山関‐朝紅龍関●

右四つの後、武将山関の右腕を両腕できめた朝紅龍関でしたが、武将山関がその横に大きな身体で前に倒れ込んで、武将山関の白星となりました。

この一番での決まり手は「渡し込み」というそうですね。

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●對馬洋関‐欧勝馬関◯

欧勝馬関の中に入ろうとする對馬洋関でしたが、欧勝馬関が左の上手をとって、そのまま上手投げ!欧勝馬関が勝ちました。

私の地元・長崎県出身の對馬洋関はこれで7勝8敗で今場所を終えました。西十両12枚目ですから、おそらく関取残留と思われます。来場所がどの番付でも、引き続き長崎から応援しとるけんね!

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●碧山関‐水戸龍関◯

十両の優勝争いトップにいる水戸龍関は、勝てば十両優勝となる一番に臨みました。相手は碧山関。

頭をつけながら攻めようとする碧山関でしたが、水戸龍関が押し勝ち、そして碧山関を押し出しました!

水戸龍関、十両優勝おめでとうございます!西十両2枚目ですから、来場所は満を持して幕内に戻ってくることになります。

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●紫雷関‐宝富士関◯

左四つとなり、右でおっつける紫雷関。紫雷関が内無双を繰り出そうとするもうまく決まりませんでした。

その後宝富士関が寄っていき、粘る紫雷関でしたがもろ差しとなった宝富士関が寄り切りました!

これで西十両筆頭の地位で宝富士関が千秋楽に勝ち越しを決めました!37歳にして、再入幕の可能性を残しました。

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◯時疾風関‐白熊関●

時疾風関がもろ差しとなって寄っていく!白熊関はうまく抵抗できない!そして時疾風関が寄り切りました!

これで東十両筆頭での勝ち越しを決めた時疾風関は、来場所での新入幕が濃厚となりました!

一方、白熊関は入門以降初めての負け越しとなりました。途中休場もありましたから、お疲れ様でした。そのユニークな四股名がよく似合う風貌と重い腰が魅力の白熊関。こちらも来場所も注目したい力士です。

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●遠藤関‐御嶽海関◯

遠藤関が引いたところを御嶽海関が勢いよく寄っていき、前に倒れるようにして遠藤関を押し出しました!これで御嶽海関は9勝6敗で今場所を終えました。

一方、遠藤関は東前頭16枚目で5勝10敗。幕内残留はかなり厳しい成績です。十両転落となれば約8年ぶりです。それでも15日間お疲れ様でした。

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●狼雅関‐琴勝峰関◯

千秋楽で勝ち越しがかかった7勝7敗同士の一番でした。

左の上手をとって攻めようとする狼雅関でしたが、追い込んでくる狼雅関に琴勝峰関が網打ちを決めました!比較的珍しい決まり手が決まると会場は沸きますね。

これで琴勝峰関は勝ち越し、狼雅関は負け越しとなりました。

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◯尊富士関‐豪ノ山関●

前日の朝乃山関との一番で右足を痛めて救急搬送された尊富士関。心配の声もありましたがなんと本日も土俵に上がりました!豪ノ山関との一番です。

右足が痛いにもかかわらず、豪ノ山関にどんどん寄っていく尊富士関!豪ノ山関は一時は耐えて、持ち直しましたがそこからすぐに再び尊富士関が攻めて、押して、押し倒した!!!

尊富士関、110年ぶりの新入幕優勝!

本当におめでとうございます!!!

110年ぶりの新入幕での優勝のほかにも、入門から10場所目での最速優勝、三賞をすべて受賞など様々な記録づくめとなりましたね!

尊富士関が、新たな伝説をつくりました。右足の痛みにも耐えました!

「記録より記憶に残せる力士になりたい」という旨の発言をしていた尊富士関。大記録はもちろん、多くの方々の記憶にも残る素晴らしい優勝でした。

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●宇良関‐王鵬関◯

大阪出身で、ご当地場所となり声援が多かった宇良関は、千秋楽は王鵬関との一番でした。

宇良関が低い位置で、王鵬関が高い位置で押し合いました。王鵬関の押しに土俵際までいった宇良関でしたが、うまく回り込んで一時期は逆襲しました。

しかし王鵬関が更に押して行って、押し倒しました!

序盤は3大関を破る活躍を見せましたが、後半に伸び悩んで6勝9敗でご当地場所を終えた宇良関。労うような会場の拍手が印象的でした。お疲れ様でした。

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●大栄翔関‐平戸海関◯

平戸海関が、これより三役に初めて登場いたしました。私の地元・長崎県出身の力士でこれより三役に出てきたのはいつぶりなのでしょうか。関脇・大栄翔関に挑戦しました。

突っ張り合いからの引き落とし!平戸海関が大栄翔関に勝ちました!これより三役の最初の一番ですから、矢も受け取りました。

西前頭4枚目での9勝6敗ですから、来場所ではより三役に近い番付となりますね。来場所でもこの勢いで、三役になるのを長崎から応援しとるばい!

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●大の里関‐豊昇龍関◯

ざんばら髪ながら、尊富士関との優勝争いを演じた大の里関は、千秋楽は大関・豊昇龍関との一番でした。

立ち合いの大きなパチン!という音から、押していこうとした大の里関を大関がうまく投げた!下手投げにより、豊昇龍関の白星です!今場所は尊富士関にも勝利した豊昇龍関。大関としての存在感はしっかり示すことができましたね。

一方、大の里関はこの一番には敗れたものの11勝4敗の好成績で、敢闘賞と技能賞も受賞して今場所を終えました。西前頭5枚目ですから、三役に上がれる可能性も残っております。

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◯霧島関‐琴ノ若関●

今場所は思うように調子が出なかった大関・霧島関でしたが、千秋楽では新大関・琴ノ若関を圧倒する相撲を取りました!

よく攻める霧島関に、対応していく琴ノ若関という構図。そしてもろ差しとなった霧島関。その後、右四つに変わりましたが、投げを繰り出そうとするなど積極的に攻める霧島関!

千秋楽の結びの一番にして、実に見ごたえのある一番です!その後も右四つで両まわしの霧島関が外掛けを仕掛け、そして上手投げを決めた!!!

霧島関が勝った!と思ったらまさかの軍配は琴ノ若関に・・・?

会場は明らかにざわついておりましたね。

もちろん物言いがつき、軍配差し違えで霧島関の勝ちとなりました。千秋楽の結びの一番で、まさかの軍配差し違えが起こってしまいました・・・。

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「波乱の春場所」とはよく言われる言葉らしいですが、今場所は本当に大波乱でしたね。

尊富士関が110年ぶりの新入幕優勝!重ねまして、本当におめでとうございます!

そして、すべての力士の皆さまや行司・呼出をはじめとした裏方の皆さま、春場所の運営にかかわった皆さま、今場所もワクワクする時間をありがとうございました。

来場所も楽しみにしております。

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お読みいただき、ありがとうございました。