601.誰にでも凸凹(得手不得手)がある事実を、私はこう捉える。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第55回】
2024/01/26
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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誰にでも、凸凹(得手不得手)、得意なことと苦手なことがあります。
その凸凹が激しい私が、なぜ人々にはそれぞれ異なる凸凹があるのかを自分なりに考えてみました。
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長所(凸)の意味
周りより優れた能力(凸)は、その能力を人々の役に立つことに使うために存在していると考えます。
例えば、私はこうやって文章をどんどん書いていくことはそれほど苦ではありません。
したがって、『僕は発達凸凹の大学生』という本を書いたり、日々ブログで文章を書き、発信したりいます。私が書いていることが、皆さまのお役に立っているのであれば幸いです。
人々がそれぞれ、自身の長所(凸)を持ち寄って、この社会は成り立っています。皆が同じ能力だと、この社会はこれほど豊かにはなっていないことでしょう。
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短所(凹)の意味
一方、誰にでも短所(凹)もあります。
例えば、私は個人作業では力を発揮できるのですが、集団行動では周りに合わせるのがうまくできず、精一杯頑張っても合わせられないことが多々あります。このことにご興味を持った方は、体育の授業での集団行動でのエピソードをお読みいただけると幸いです。
では、なぜわざわざ短所(凹)というものが存在するのか、自分なりに解釈してみました。
私は、短所(凹)があることによって、周りに謙虚になることができると考えます。
長所(凸)ばかりで短所(凹)がない人間だと、どうしても自分はなんでもできると驕り高ぶってしまいがちです。
しかし、誰にでも短所(凹)があるからこそ、自分にとって短所(凹)である能力が逆に長所(凸)である方々に敬意を払うことができます。
特に私は、長所(凸)もある反面、短所(凹)も多いと自覚しておりますから、日々謙虚であることを心がけています。
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この社会には様々な特性を持った人々が生活しており、その一人ひとりにそれぞれ異なる長所(凸)と短所(凹)があります。
自分には長所(凸)がない、と悩んでいる方にも、必ず何かしら長所(凸)はあるものなのです。
逆に、自分には長所(凸)ばかりで短所(凹)がない、と驕り高ぶっている人にも必ず短所(凹)があり、それを自覚することにより謙虚になれると私は考えます。
そして、より多くの人々が自身の凸凹(得手不得手)を自覚することにより、この社会はより良いものになるのでは、と考えております。
お読みいただき、ありがとうございました。