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344.【令和5年大相撲9月場所初日】優勝争いをした先場所に引き続き、快進撃を予感させる北勝富士関。

2023/09/10

本日から、大相撲秋場所が始まりました。今回も、主にこちらのNHK公式サイトABEMAなどで観戦を進めていきます。インターネットによる生中継や動画が公式に配信され、気軽に大相撲を観戦できるので本当に良い時代になりましたね。

さて、以下から本日の私の印象に残った一番をいくつかご紹介いたします。

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まずは十両での、ともに新十両である二所ノ関部屋・大の里関と高砂部屋・朝紅龍関による一番です。大きな体に、新しいきれいな青色の締め込みがインパクトのある大の里関が、朝紅龍関を豪快に押し出して関取として初白星をあげました。朝紅龍関には過去に2回破れていた大の里関、3度目の正直となりました。

続いて、輝鵬関と、先ほどの大の里関と同じく二所ノ関部屋所属の新十両・高橋関の一番です。こちらも高橋関が押し出して白星となりました。二所ノ関部屋の新十両のお二方、順調なスタートとなりました。

続いて、獅司関と一山本関の一番では、駆け引きの末、一山本関が押し出して白星となりました。私と同学年の一山本関、本場所のこれからのご活躍も応援いたします。

美ノ海関に対するのは、武将山関。こちらは美ノ海関の突き落としが華麗に決まり、白星となりました。沖縄県出身の美ノ海関も私と同学年です。その土俵での立ち振る舞いからは、沖縄のきれいな海を連想させますね。私も沖縄に行った際のことを思い出しながら、これからも美ノ海関の取組に注目いたします。

先日還暦土俵入りを実施した八角理事長の弟子である北の若関は、大奄美関との一番でした。土俵際に追い込まれ、劣勢となっていた北の若関でしたが、そこから上手投げにより形勢逆転し、白星となりました。

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続きまして、幕内の一番です。まずは、先場所で十両優勝を成し遂げ、再入幕となった熱海富士関と琴勝峰関による一番です。約30秒の中で、様々な一進一退の攻防が続きましたが、最終的には熱海富士関が寄り切りました。きれいな赤の締め込みの熱海富士関。良いスタートとなりました。

錦富士関は、佐田の海関との一番でした。序盤は左四つの姿勢となり、その後佐田の海関の送り出しが決まりました。初日白星となった熊本県出身の佐田の海関は、私が生まれた場所である上五島出身の第50代横綱・佐田の山関の孫弟子にあたり、「佐田」の四股名を受け継いでいることから愛着がありますね。今場所の佐田の海関にも注目してきます。

先日ご婚約を発表した宮崎県出身の琴恵光関は、同じく九州の長崎県出身の平戸海関との一番です。これまでの対戦では全て平戸海関が勝っていたそうですが、今回はすくい投げが決まり、琴恵光関の白星となりました。ご婚約のお相手の方も応援していることでしょう。平戸海関、今回は黒星となりましたが、今場所も長崎から応援しております。

そして、先場所で新入幕にして二桁勝利となり敢闘賞となったお二方、豪ノ山関と湘南乃海の一番です。湘南乃海関が豪ノ山関を土俵際まで追い込み、優勢でしたがその後形勢逆転し、豪ノ山関が豪快な勢いで湘南乃海関を押し出して白星となりました。先場所で二桁勝利となったお二方、今場所はどれくらい星を獲得できるか、注目していきます。

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続いて、先場所前半で大活躍をし、新三役となった33歳・錦木関と38歳の玉鷲関によるベテラン同士の一番です。こちらでは、錦木関が果敢な攻めを見せて玉鷲関を押し出しました。三役となりさらなる安定感が見えた気がしました。33歳にして、これからも成長を見せる予感がした錦木関でした。

新関脇・琴ノ若関は元大関・正代関を圧倒して寄り切り、新関脇での初日白星となりました。今場所で良い成績を残し、大関昇進へ近づきたいものですね。

元大関・朝乃山関は関脇・若元春関との一番でした。先場所に途中休場を挟みながらも執念の勝ち越しを成し遂げた朝乃山関、本日も若元春関を寄り切って初日白星となりました。これからも勝ち星を重ねて、かつての地位である大関にどんどん近づいていけるよう応援いたします。

関脇・大栄翔関と明生関の一番では、明生関による立ち合い変化による注文相撲で明生関の白星となりました。先場所14日目で怪我を抱えていたとはいえ大栄翔関が阿武咲関に立ち合い変化をして注文相撲となったことを思い出しましたね・・・。

阿炎関に対するは、新大関・豊昇龍関です。阿炎関の猛攻に耐えた豊昇龍関が、とったりにより初日白星となりました。今場所から大関となり、叔父である第68代横綱・朝青龍関と同じ地位となる横綱があとひとつ上となりました。ここからの道のりがどうなるか、見守っていきます。

先場所で優勝争いを繰り広げた、先ほどご紹介した北の若関と同じく八角部屋の北勝富士関は、大関・貴景勝関との一番となりました。最初の一番では物言いとなり、決着が着きませんでした。続いて取り直しの一番では、すぐに北勝富士関のはたき込みが決まり決着がつきました。先場所優勝争いをし、大活躍だった北勝富士関、今場所も良いスタートです。2日目は先場所の優勝決定戦で対戦した豊昇龍関との一番となります。2日目の私が最も注目する一番の1つとなることでしょう。一方、貴景勝関はカド番としての今場所ですが初日は黒星となりました。これからのご活躍を見守っていきます。

横綱不在の今場所なので、結びの一番は大関・霧島関と小結・翔猿関によるものでした。こちらもカド番となっている霧島関の猛攻に食らいつく翔猿関でしたが、霧島関のつり出しにより決着となりました。場所前の稽古では勢いを見せていた霧島関、今場所はどのようなご活躍を見せてくれるのか、期待いたします。

このように、日本相撲協会公式YouTubeでも取組動画を観ることができます。こちらは先ほど述べた、本日結びの一番です。

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ついに秋場所が始まりました。やはり様々な一番が繰り広げられますから、その迫力を感じながら観てしまいますね。

これからどのような展開となるかは誰も予想ができません。私もその流れをこれから観ていきます。