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347.【令和5年大相撲9月場所2日目】新関脇・琴ノ若関の猛攻に耐えた、元大関・朝乃山関。

2023/09/11

秋場所2日目でも、様々な一番が繰り広げられました。印象に残った一番をご紹介いたします。

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まずは、十両から、千代丸関と紫雷関の一番です。右四つの姿勢でしばらく組み合う形となりました。その後、もろ差しとなった紫雷関に流れが向かい、最終的に寄り切りで紫雷関の白星となりました。体の大きな力士がずっと組み合っている様子は、現地で観戦している方々にとっては本当に迫力があることでしょう。

千代栄関と一山本関の一番では、千代栄関がいなしましたが、その後うまく立て直した一山本関が突き出して勝利いたしました。一山本関の軽やかな動きが印象的な一番でした。

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続きまして幕内では、元大関・御嶽海関が宝富士関と対戦いたしました。御嶽海関が押し出して2連勝といたしました。先場所は大きく負け越して番付を落とした御嶽海関ですが、今場所のこの2日間で勢いを感じました。

北青鵬関と遠藤関による一番では、遠藤関がしばらく北青鵬関に対してもろ差しとなり組み合っておりましたが、流れが動き北青鵬関が遠藤関を持ち上げ、きめ出しにより勝利しました。身長204cmを誇る北青鵬関のパワーを感じた一番でした。

翠富士関と長崎県出身・平戸海関が対戦した一番では、しばらく攻防が続いたあと、右四つの姿勢から平戸海関が寄り切って白星となりました。先場所は負け越してしまった平戸海関ですが、今場所は勝ち越せるよう長崎から応援いたします。

関脇・琴ノ若関と元大関・朝乃山関の一番では、琴ノ若関の猛攻により土俵際で必死になって耐えている朝乃山関の姿が印象に残りました。そして見事にその攻撃に耐え抜き、琴ノ若関を上手投げ!これで、朝乃山関は2連勝となりました。若元春関・琴ノ若関の2関脇を破っての2連勝。これからも星が増えていくことを予感させますね。

そして本日最も私が楽しみにしていた一番である、先場所で優勝決定戦を繰り広げた北勝富士関と新大関・豊昇龍関による対戦です。先場所では本割では北勝富士関が勝ちましたが優勝決定戦では豊昇龍関が勝利し、初優勝を成し遂げました。豊昇龍関の笑顔はもちろんですが、北勝富士関の悲しそうな顔が印象に残っていました。そして本日は、北勝富士関に軍配があがりました。先場所の優勝決定戦の悔しさを晴らすかのような北勝富士関の執念を感じました。今場所も先場所のように勝ち星を重ねていくことを予感させますね。豊昇龍関は黒星となりましたが、これから新大関としての勢いを発揮してくれることでしょう。両者、これからも応援いたします。

そして結びの一番は、新三役・小結の錦木関と大関・貴景勝関です。今場所はカド番として臨んでいる貴景勝関、先場所に快進撃を見せてくれた錦木関を圧倒し、大関としての貫禄を見せる白星となりました。

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2日目も、様々な一番が繰り広げられました。やはり特に、朝乃山関が印象に残りましたね。いろいろなことがあり、大関から三段目まで番付を落とした朝乃山関ですが、その強さは健在で再び大関に返り咲く日も遠くはないかもしれない、と予感させますね。私と同学年でもあり、そのことから親しみがあります。

それでは、3日目も引き続き秋場所に注目していきます。