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109.大学時代に、語学力という強みを伸ばす。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第18回】

2023/05/23

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

本記事の著者による講演動画

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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大学では、消極的なそれまでとは違い、積極的にイベントなどに参加いたしました。私は水泳と英語の2つの習い事を幼少期にしており、水泳とは馬が合わず()、大きなカナヅチが出来上がりましたが、英語とは本当に相性がよく()、語学力は私の強みの1つであることを知ることができました。

したがって、英語を使った活動に顔を出し、英語を実際に使うことにより英語力を高めていきました。おかげでTOEICという英語の試験で、990点満点中890点の高得点を獲得できるまでになりました。しかし、私は速く問題を解かなければならないこの試験とそれほど相性が良いわけではないため、さらに上を目指すことはしませんでした。新形式になってからは更に問題を速く解くことが求められているので、お手上げです。

ですが英語は、試験の得点ももちろん大事ですが実際に使えてなんぼです。英語を使った大学での活動により、実際に英語を使う力を鍛えることができました。おかげでイタリア・ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学に約1年間の交換留学をし、英語で授業を受け、イタリア語も日常会話程度であれば身につけることができました。

他にも大学ではフランス語やドイツ語など語学系の授業に興味を持ち、多めに受講いたしました。様々な言語を知ることにより、その似ているところや違いを楽しむことも好きです。

現在は韓国ドラマの影響で韓国語にも興味を持ち、基本的な会話やハングルの読み書き程度であればできるようになりました。他の言語も、例えばその言語を母語とする人と仲良くなったり、仕事で使ったりするのであればある程度習得を試みることでしょう。

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それにしても、語学、特に英語を習得して思うのは、いくら語学ができても()、基本的な人と仲良くなる力があまりなければ()、良好な人間関係を築くことが難しいことです。

私は大学時代に英語力を伸ばし、語学の面では周りから羨ましがられるほど優秀な結果を残しました。しかし、親密な人間関係を築くことができたかというと、そうではありません。私より語学はできなくても(客観的事実なので、失礼いたします!)海外の人々とどんどん仲良くなっていった方々はたくさんいました。このことから、語学よりも仲良くなる力がコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすと身をもって痛感いたしました。語学力は、コミュニケーションにおける道具の1つにすぎないということです。

現在は人と仲良くする力、当時より少しは身についたと思いますが・・・いかがでしょうね。

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今回は、私が大学時代に強みとなる語学力()を伸ばしたことについて述べました。この記事に関するご質問や、他に「このことについて書いてほしい」などのご要望がございましたら、いつでもこちらからお気軽にご連絡ください。