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929.【不登校経験者が語る】学校に行けなくても、大丈夫。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第83回】

2024/08/31

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

本記事の著者による講演動画

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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【不登校経験者が語る】学校に行けなくても、大丈夫。

明日から9月です。長い夏休みが終わり、明日は日曜日ですので明後日の9月2日(月)以降から新学期という学校があることでしょう。

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私は幼い頃からずっと学校に馴染めず、うまく友達を作ることができませんでした。

つまり、学校という場所は居心地が良いものではなく、楽しいと思える時間が少ない場所でした。

私は不登校を経験しております。楽しくないながらも行っていた学校ですが、ついに行けなくなった時期があります。

当時の私は「学校がすべて」「学校にはなんとしても行かなければならない」という責任感に追われておりました。

そんな当時の私のような、学校に行きたくないと悩んでいる皆さまやその保護者など周りの皆さまへ、この言葉を送ります。

学校に行けなくても、大丈夫。

この社会には、様々な道があります。

もちろん、学校に馴染んでいける人々もそれは良いことです。しかし、学校に馴染めないからといってそれが悪いことではありません。

この社会には集団生活をうまくできる()人と、集団にうまく馴染めない()人がおり、それは自然なことであり、集団に馴染めないからといってそれはおかしいことではありませんし、恥ずかしいことでもありません。

むしろ、学校に馴染めない人のほうが他にはない斬新な発想を持っている可能性すらあります。

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私がかつて最初の高校である進学校にいた頃は「学力至上主義」の考えに洗脳されてしまっており、「勉強ができたほうが偉い」という考えになってしまっておりました。

しかしそこで不登校になり、やがて、通信制高校に転入していろいろな高校生を見て「学力だけが大事なことではない」と気づくことができました。

現に、高学歴でも成功する人もいればそうでない人もおり。学歴がなくても成功する人がいればそうでない人もおります。学力というものは時には有利にはたらくときもありますが、それだけがすべてではないということです。

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学校へ行きたくないと悩んでいる方々にはどうか、「その学校だけがすべてではない」ということをご理解いただきたいです。

私のように、最初の高校である進学校にいられなくなったからこそ、いろいろなことを考えることができるようになった人もいます。

無理に学校に行って体調を崩してしまうより、他の道に行くことも考えてみると良い方向に進むかもしれません。

「学校に行く」ことよりも、「生きていく」ことが圧倒的に大事です。学校に行けなくても、生きることはできます。どうか思い悩まないでいただけると幸いです。

学校に行けないことは、恥ずかしいことではありません。どうか学校に行けない自分を責めないでください。

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今回は、明日から9月となり夏休みが終わり新学期となる学校もありますので、「学校に行けなくても、大丈夫。」という題目でいろいろと自らの考えを述べました。

お読みいただき、ありがとうございました。