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792.【令和6年大相撲5月場所13日目感想】優勝争いトップは大関・琴櫻関と小結・大の里関の2人となりました!私の地元・長崎県出身の平戸海関は高安関を倒して勝ち越し王手!

2024/05/24

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大相撲夏場所は13日目となり、いよいよ終わりが近づいてきました。

本日も印象に残った一番をそれぞれ述べていきます。

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◯藤青雲‐草野●

互いに6勝しており、勝てば幕下全勝優勝という一番でした。

序盤は藤青雲がどんどん押していきました。しかし草野はもちこたえました!

今度は草野が藤青雲を押していきましたが、藤青雲はいなして左に動きました。これにバランスを崩した草野ですが、立て直しました。

その後攻防が続きましたが、藤青雲が草野の中に入った!草野はすぐに巻きかえて右四つとなりましたが、藤青雲がどんどん寄っていって草野を寄り倒しました!

これで藤青雲は7戦全勝となり幕下優勝が決まりました。東幕下11枚目ですから、来場所では関取復帰が濃厚ですね。

一方、草野は6勝となりましたが、幕下最下位格付け出しデビューの場所で大きな印象を残しました。近いうちに関取に上がってくることでしょう。

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●白鷹山関‐伯桜鵬関◯

途中休場してしまっていた伯桜鵬関が本日から再出場し、白鷹山関との一番に臨みました。

序盤はどんどん攻める白鷹山関を、伯桜鵬関が受け止めていく構図となりましたね。

それをよく耐えた伯桜鵬関が右の喉輪を浴びせてから攻めの機会を探ります。そしてやがて白鷹山関の中に入った伯桜鵬関が見事寄り切りました!

途中休場して勝ち星が少ない伯桜鵬関は幕下に落ちてしまう可能性があります。落ちる可能性を減らすことができた、粘って制した大きな白星でしたね。

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●東白龍関‐栃大海関◯

東白龍関がその素早い動きで栃大海関をいなしました!しかし栃大海関はこれに対応し、今度は栃大海関のほうが東白龍関をいなしての送り倒し!

良い相撲で勝った栃大海関がこれで新十両勝ち越しです!

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●遠藤関‐阿武剋関◯

久しぶりの十両となったベテラン・遠藤関と、新鋭の若手・阿武剋関の十両成績上位同士の対決です。

左四つです。右の上手となった遠藤関が有利かと思いましたが、うまく攻められずに長い時間お互い組み合いました。

その後遠藤関が押していき、遠藤関のペースかと思いきや阿武剋関が浴びせ倒しを決めました!

これで阿武剋関が1敗を守って若隆景関と並んで十両での勝ち星トップタイです!遠藤関は2敗に後退しましたが、まだまだ十両優勝の可能性があります。来場所の幕内復帰は濃厚の遠藤関ですが、どこまで星を伸ばせるか注目です。

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◯平戸海関‐高安関●

私の地元・長崎県出身の平戸海関は、高安関との一番に臨みました。今場所途中休場がありながらも出場した一番は12日目までですべて勝っている高安関は本日はどうでしょうか。

立ち合いからどんどん前に行く高安関でしたが、平戸海関はこれをうまく左にいなして高安関を突き落としました!

これで平戸海関は7勝6敗、勝ち越しに王手をかけました。他の力士との兼ね合いもありますが、東前街2枚目の平戸海関は勝ち越せば新三役に昇進する可能性も出てきます。明日も勝ち越しに向けてきばれ、平戸海関!

一方、高安関は勝ち越しまで後がなくなってしまいました。こちらも応援したい力士です。途中休場がありながらの勝ち越しなるか、注目していきます。

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◯熱海富士関‐阿武咲関●

序盤は阿武咲関が中に入ろうとするなど攻めを見せますが熱海富士関はこれにうまく対処しました。

その後も突いていき攻めを見せる阿武咲関でしたが、再び熱海富士関の中に入ることを試みたところ、熱海富士関が阿武咲関を軽やかにはたいて、これが決まりました!

身体の大きな熱海富士関の身軽な一面も見ることができた一番でした。

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●宇良関‐大の里関◯

業師・宇良関と、物凄いパワーの新小結・大の里関による一番です。

立ち合いでかなり低い姿勢でぶつかった宇良関を大の里関がすごい力で突き飛ばしていき、あっという間に押し出してしまいました。

大の里関はこれで幕内3場所連続二桁勝利となりました。なんという強さでしょう。このペースだと今年の終わりごろには大関になっているかもしれませんね。

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●明生関‐阿炎関◯

阿炎関を追い込んでいった明生関でしたが、阿炎関はよくのこっていきました!そこから阿炎関の中に明生関が入り、明生関に有利な展開かと思いきや、逆転の突き落としを決めた阿炎関が勝ちました!

これで阿炎関は9勝目です。残り2日間で2桁勝利を達成し大関昇進の足がかりを作れるか、注目です。

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●湘南乃海関‐琴櫻関◯

大関・琴櫻関が立ち合いで右に変化した!これに対応できなかった湘南乃海関はあっさり敗れてしまいました。

終盤になり疲れもたまってきていることでしょう。こういった展開もありますから、立ち合いは本当に難しいですね。

勝ち方はさておき、これで琴櫻関は3敗を守って大の里関と並んで優勝争いトップを維持しております。

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◯豊昇龍関‐翠富士関●

立ち合いからすぐに翠富士関が大関・豊昇龍関の中に入った!しかし外四つとなった豊昇龍関が小手投げを繰り出すとこれが決まって大関が勝ちました!

これで大関は9勝4敗です。3敗勢の動向次第ではまだわからない位置にいますね。

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やはり本場所は終盤に向かっていくとどんどん盛り上がりますね!優勝争いを繰り広げる力士、勝ち越す力士、残念ながら負け越す力士、様々な力士の戦いざまを見ることができます。

残り2日間、どう今場所は終わっていくのか楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。