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746.「多様性」とは、「いろいろな人がいる」と気づいて異なる考えを尊重すること。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第68回】

2024/04/27

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

(2024年6月4日追記)2024年5月11日に私が実施した講演会の動画がアップロードされております。よろしければこちらも合わせてご覧くださいませ。

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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近年、「多様性」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

この社会には、実に様々な人々がいます。

今回は、この「多様性」という言葉に関して私の考えを述べます。

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「多様性」とは、異なる考えに気づき尊重すること

この社会には本当に様々なタイプの人々が暮らしております。

これだけ多くの人々がいれば、考え方が異なることは当然です。

時には考え方の違いから、トラブルになることもあります。

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人々はそれぞれ自分なりの考え方を持っていますが、この社会では自身の考えと大きく異なる人がいることも事実です。

私はこのように、「いろいろな人がいる」ということを根底に据えて考えます。こう考えることにより、例えば常識的ではない行為をする人々がいたとしても、「この社会にはそういう人もいる」と思えます。

もちろん法を犯す行為や他人に迷惑をかける行為はよろしくありませんが、そうでなければ基本的に、「いろいろな人がいていい」と思っております。

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私も人間ですから、好き嫌いがあります。しかし、たとえ嫌いな人だとしても「その人はその人でいい」とある程度尊重することを心がけています。

この社会には、いろいろな考え方がある。合わない考え方も、ある程度尊重するのが多様性。私はそう考えます。

少し哲学的になりますが、このような私の考え方を否定する人がいてもいい。それが多様性です。

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私は以前こちらの記事でも述べたように、現在社会で普及している「発達障害」という言葉が嫌いです。障害という言葉からはネガティブなイメージを連想させるため、その特性を活かして成功した人々もいる事実が蔑ろにされているからです。

しかし、「発達障害」という言葉が好きな人もいることでしょう。私はそういった人々も尊重します。いろいろな考え方がある。それが多様性です。

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今回は、私が「多様性」という言葉に関して思うことについて述べました。

本当にこの社会には「いろいろな人」がいますので、私の意見に賛同する方がいる一方、全く共感できない方もいる。それが自然なことなのです。

こう考えることができると、他人の目があまり気にならなくなります。私がどのように振る舞っても好感を持つ方がいれば、その一方で嫌悪感を抱く方もいる。そのことを頭に入れていれば楽な気持ちになれます。

5月11日に実施する講演会でもそういった気持ちで臨みます。足を運んでいただく方々も様々な感想を抱くことでしょう。より多くの方々のためになることに努めますが、様々な方がいらっしゃいますからすべての方にご満足いただくことは難しいものです。

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お読みいただき、ありがとうございました。