706.【ビートルズ・ソロ曲】ローリング・ストーン誌『The 100 Best Beatles Solo Songs』を、順番に聴く。【45位~41位】
2024/04/06
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本日も、『The 100 Best Beatles Solo Songs』というローリング・ストーン誌のランキングの楽曲を順番に聴いていきます。
今回は45位~41位です。
こちらはビートルズの4人のメンバー(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が、それぞれソロ名義で発表した楽曲を100位までランキングしたものです。
それでは、今回も始めます!
※こちらのランキングはローリング・ストーン誌によるものであり、私がつけたランキングではありません。また、個人的な感想が濃い記事ですのでご了承ください。
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45位 Calico Skies(1997年、ポール・マッカートニー)
アコースティック・ギターの弾き語りによるシンプルな楽曲ですね。
3拍子の軽快なリズムとともに、ポールが踊るように歌っています。
この楽曲は1991年8月のアメリカ滞在中にハリケーン・ボブに遭遇し、停電している中に作られたという情報を発見しました。
アコースティック・ギターは電気が要らないので、ギターさえあればどこでも音楽を奏でることができますからね。
ちなみに、この楽曲のプロデューサーの名前には、ポール自身の他にビートルズ時代のプロデューサーだったジョージ・マーティンの名もありました。
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44位 Love(1970年、ジョン・レノン)
こちらの楽曲もシンプルな演奏ですよね。ジョンのボーカルとアコースティック・ギター、そしてフィル・スペクターによるピアノの演奏のみです。
美しい。この楽曲はなんといっても美しい楽曲ですよね。
曲名となっている「Love」、つまり愛についていろいろな角度で歌われています。使われている単語も本当にシンプルです。私が英語教師であれば教材にしたいと思える楽曲です。
シンプルなものが好きな私ですから、歌詞も伴奏もシンプルなこの楽曲はかなり好きな部類です。
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43位 Rory and the Hurricanes(2015年、リンゴ・スター)
1970年代を思わせる懐かしさ漂うサウンドですが、この楽曲は比較的最近の2015年にリンゴが発表したものだそうです。
この楽曲の曲名となっている「Rory」とは、ロリー・ストームというイギリスのリヴァプール出身のミュージシャンのことだそうです。
ん?リヴァプール?ビートルズのメンバーの地元だ!と思い更に調べてみると、リンゴがビートルズに加入する前に所属していたバンド、ハリケーンズのリーダーを務めていたのがロリーのようです。
ロリーは1972年にこの世を去っていますが、こうやって40年以上経ってもこうやって楽曲を発表するほど、リンゴに大きな影響を与えた人物だということが伝わってきます。
リンゴがロリーと共にバンドで活動していなかったら、後でビートルズに加入することもなかったかもしれません。ビートルズにリンゴがいなかったら、現代の音楽は大きく変わっていたかもしれません。
そんなことを考えさせる、ロリー・ストームという人物を知ることができた楽曲です。
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42位 Om Hare Om (Gopala Krishna)(1970年、ジョージ・ハリスン)
再び、ジョージのアルバム『All Things Must Pass』の制作中に録音はされたものの当時に収録はされなかった楽曲がランクインしました!
『All Things Must Pass』は、1970年当時の未発表音源も含めて非常に聴きごたえがありそうなアルバムですね。いつか通して聴いてみようと思えます。
さて、この「Om Hare Om (Gopala Krishna)」は曲名からもインド文化の影響を特に強く受けていそうですね。「Om」といえばビートルズ時代の楽曲『Across the Universe』に登場するフレーズ「Jai guru deva om」を思い出しますね。
ところで、歌詞が全く聴き取れない!と思って歌詞を見てみると全部がサンスクリット語で書かれているようです。ジョージのインドへの没頭具合がよく伝わってきます。
そしてデモ音源ならではの、アコースティック・ギターとドラムによるシンプルな演奏も素朴な雰囲気を出していて好きです。
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41位 Nineteen Hundred and Eighty Five(1973年、ポール・マッカートニー)
1993年生まれの私にとっては、この曲名となっている1985年は私が生まれる前の過去です。
しかしこの楽曲が発表されたのは1973年で、そこからみた1985年は12年後の未来ということになるのが興味深いですね。
つまり現在(2024年)に、「Twenty Hundred and Thirty Six(2036年)」という楽曲を発表するようなものです。
この楽曲は1973年当時から見た未来を思わせるような曲調になっていますね。
アルバム『Band on the Run』の最後に収録された楽曲ですから、最後に表題曲『Band on the Run』のリプライズが流れることにもグルーヴを感じます。
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今回も聴きごたえのある5曲でした。
ビートルズ時代に比べて、それぞれのソロ楽曲は期間も作品数もかなり多いですのでランキングにしてくださっていると聴きやすいですね。
現在はこのランキングの楽曲を1日5曲ずつ聴いておりますが、その後は更に深掘りしていくことでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。