山田隆一公式サイト

699.【ビートルズ・ソロ曲】ローリング・ストーン誌『The 100 Best Beatles Solo Songs』を、順番に聴く。【60位~56位】

2024/04/03

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本日も、『The 100 Best Beatles Solo Songs』というローリング・ストーン誌のランキングの楽曲を順番に聴いていきます。

今回は60位~56位です。

こちらはビートルズの4人のメンバー(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が、それぞれソロ名義で発表した楽曲を100位までランキングしたものです。

それでは、今回も始めます!

※こちらのランキングはローリング・ストーン誌によるものであり、私がつけたランキングではありません。また、個人的な感想が濃い記事ですのでご了承ください。

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60位 Loser’s Lounge(1970年、リンゴ・スター)

ビートルズが解散した1970年に発表された楽曲ながら、その曲調は60年代以前のレトロな雰囲気を感じさせるものとなっておりますね。

それもそのはず、リンゴが1970年に発表したこの楽曲が収録されているアルバムは『Beaucoups of Blues』という題名なのですが、邦題は直球で『カントリー・アルバム』という名前になっております。

カントリー・ミュージックの、のほほんとした雰囲気はリンゴによく合いますよね。リンゴも楽しそうに歌っているのが伝わってきます。

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59位 Dehra Dun(1970年、ジョージ・ハリスン)

こちらでご紹介した78位の『Cosmic Empire』に引き続き、『All Things Must Pass』制作中に録音されたものの当時は収録されなかった楽曲だそうです。

当時ボツとなった楽曲が2024年現在で評価されてこうやってランクインするのは本当に興味深い現象です。

歌詞のほとんどが、曲名になっているDehra Dun、つまりデヘラードゥーンというインドの都市の名前で構成されていることが興味深いです。

都市の名前を歌詞にして現在も評価される名曲を作る・・・、ジョージのインド好きの度合いが垣間見えますね。私も語呂が良い都市の名前を中心とした歌詞で曲を作りたくなりました。そう思わせる名曲です。

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58位 Fine Line(2005年、ポール・マッカートニー)

よく韻を踏むことが特徴的な英語の楽曲ですが、この楽曲は『Fine Line』と見事な韻を踏んでいます。やはり発音していて気持ちが良いですね。

この楽曲でもストリングス以外のすべての楽器をポール自身で演奏しており、ポールのマルチプレイヤーっぷりを堪能することができます。これだけの楽器を演奏できる・・・、まさに「ロックバンドひとり」ですね。

ファルセットにより「It's a fine line♪」のフレーズが印象的です。

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57位 Whatever Gets You Thru The Night(1974年、ジョン・レノン)

この楽曲自体は聴いたことあったのですが、今回調べてみてエルトン・ジョンも参加していたことを初めて知りました。そう言われてみればハーモニー・ボーカルの声がエルトンですね。そしてピアノもエルトンによる演奏だそうです。

そういえばエルトンはビートルズの『Lucy in the Sky with Diamonds』をカバーしていますが、同じくらいの時期に録音されたらしいですね。

2人のジョンを中心としたミュージシャンたちにより、楽しげに演奏されているこの楽曲。邦題は『真夜中を突っ走れ』となっております。疾走感のある楽曲ですから、この楽曲の雰囲気を捉えた邦題ですね。

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56位 All Things Must Pass(1970年、ジョージ・ハリスン)

このランキングで既に何曲もランクインしているジョージのアルバム『All Things Must Pass』から、ついにタイトル曲がランクインしました。

「All Things Must Pass」は、諸行無常、万物流転といった意味合いの言葉です。ジョージが大きく影響を受けた仏教的な考えが反映された曲名ですね。

日々、様々なものが様々な形に移り変わっていきます。ずっと同じ物はない、ずっと同じ人はいない。そう考えると、一瞬一瞬を大切にしていきたいと思えます。

ジョージが発表したアルバムの中で世間的に最も傑作と評価されているアルバムとなった本作の題名にするくらいですから、ジョージも「諸行無常」を心に生きていったのかもしれませんね。

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現在はこのランキングに焦点を当てていますが、以前ご紹介したビートルズのランキングのようにランクインしていない楽曲にも素晴らしい楽曲がたくさんあることでしょう。

本ランキングの企画が終わると、それぞれのソロ楽曲を更に深掘りしてみたい。そう思わせるランキングですね。

ご覧いただき、ありがとうございました。