696.【ビートルズ・ソロ曲】ローリング・ストーン誌『The 100 Best Beatles Solo Songs』を、順番に聴く。【65位~61位】
2024/04/02
...
本日も、『The 100 Best Beatles Solo Songs』というローリング・ストーン誌のランキングの楽曲を順番に聴いていきます。
今回は65位~61位です。
こちらはビートルズの4人のメンバー(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が、それぞれソロ名義で発表した楽曲を100位までランキングしたものです。
それでは、今回も始めます!
※こちらのランキングはローリング・ストーン誌によるものであり、私がつけたランキングではありません。また、個人的な感想が濃い記事ですのでご了承ください。
...
65位 So Bad(1983年、ポール・マッカートニー)
ポールは様々な楽器を演奏するマルチプレイヤーとして知られていますが、自身の声も楽器のようにいろいろな声を出しますよね。
この楽曲でのポールの歌声はファルセット(裏声の一種)ですから、知らずに聴くとポールの歌声だと気づかない方もいることでしょう。
この楽曲に参加したメンバーにはビートルズ時代に共に活動したドラマーのリンゴ・スター、そしてビートルズをプロデュースしたジョージ・マーティンの名前があります。
ビートルズは解散してしまったものの、こうやって時々当時の方々が集まっていたのは感慨深いですね。
...
64位 Beware of Darkness(1970年、ジョージ・ハリスン)
ジョージの傑作アルバム『All Things Must Pass』から再びランクインしました!
ビートルズのメンバーの中でも最もインド文化の影響を受けたジョージらしい曲調ですね。その美しい楽曲に、心が浄化されていきそうです。
しかし、歌詞に注目してみると曲名が「闇に気をつけろ」という意味合いであるように、いろいろと忠告する内容となっております。
この社会にはいつの時代でも「闇」と言われる要素がありますから、そういった「闇」に引っかからないよう気をつけようと思える歌詞ですね。
...
63位 Junk(1970年、ポール・マッカートニー)
Junk(ジャンク)、要するに、がらくたの名称が羅列される歌詞に哀愁を感じますね。
自動車、パラシュート、ろうそく・・・、様々な物が歌詞として並んでおりますが、こういった何気ない物もポールの手にかかれば素晴らしいメロディにより名曲に仕上がりますね。
妻のリンダ・マッカートニーによるコーラスもこの楽曲に良いアクセントを加えております。
...
62位 Isolation(1970年、ジョン・レノン)
邦題は『孤独』となっているこの楽曲ですが、原題の「Isolation」という単語には他者から強く切り離された「絶縁」「孤立」「隔離」といった意味合いがありますので、個人的には単なる「孤独」よりも強いものを感じます。
ビートルズが解散した年である1970年に発表されたこちらの楽曲ですが、ビートルズで莫大なる成功をおさめたジョンですが、大スターならではの大きな孤独というものがあったことでしょう。
ジョンはそういった感情をも歌にしますから、やはり人間味を感じます。
ビートルズは解散しましたが、この楽曲ではメンバーのリンゴ・スターがドラマーとして参加しています。解散後もどのメンバーの作品にも関わっているリンゴは、やはりビートルズ時代もメンバーの仲を取り持っていたのではないかな、と想像させます。
そして、強い孤独について歌っているこの楽曲ですが、ドラムを聴くとリンゴが「ジョンは一人じゃないよ」と優しく寄り添っているようにも聞こえます。
...
61位 Temporary Secretary(1980年、ポール・マッカートニー)
いやぁ、1980年という時代感満載の楽曲ですね。テクノポップのグルーヴを感じます。ちなみにテクノポップは和製の用語だそうで、このような曲調は世界的にはエレクトロ・ポップやシンセ・ポップというそうですね。
この時期に日本のテクノポップグループ、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)とポールがコラボする予定だったというエピソードは有名ですよね。この楽曲はまさにYMOのような曲調だと感じます。結果的にいろいろあってコラボは白紙になりましたよね。
上記のエピソードは知っていましたが、このようなバリバリのテクノポップな曲調をポールが発表していたことは知りませんでした。こういった曲調は私の好物ですから、この楽曲はこれからも聴いていくことでしょう。
...
...
...
ビートルズ時代に比べて、解散後の各メンバーのソロ楽曲は部分的にしか聴いてこなかったので初めて聴く楽曲が多いこのランキングですが、本当に新たな発見がたくさんあります。
ここまでで61位ですから、あと60曲もあることが楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。