592.【令和6年大相撲1月場所8日目感想】中日!幕内は朝乃山関も1敗になり、勝ちっぱなしはいなくなりました!十両では新十両・尊富士関が関取勝ち越し第1号!
2024/01/21
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初場所は早くも8日目、中日となりました。中日になると勝ち越す関取が出てきます。今場所の中日はどのようになったか、本日も印象に残った一番についてそれぞれ述べていきます。
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◯北大地‐羽出山●
約3分の長期戦となり、途中にはまわし待ったがかかりました!
がっぷり左四つに組み合った両者。お互いに勝機を探ります。
そして勝負を仕掛けたのは北大地!回転しながら上手投げを繰り出し、北大地の白星となりました。
ひと目見ただけで北の大地・北海道出身だとわかる四股名の北大地は、これで2勝2敗となりました。調べてみると、本名の下の名前も「大地」という方だそうですね。
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◯對馬洋‐欧勝海関●
幕下の對馬洋が、新十両・欧勝海関に挑んだ一番です。
まず最初の一番では立ち合いで對馬洋が左に変化した後、欧勝海関が土俵際で對馬洋をうっちゃる構図となりました。しかし行司はうっちゃり失敗と判断し、對馬洋に軍配をあげました。
しかし物言いとなり、結果取り直しに!
取り直しの一番では両者、がっぷり右四つに!對馬洋が横吊りで右に移動しての、寄り倒し!
對馬洋、勝ち越し!
東幕下2枚目での勝ち越しですから、これで来場所は関取復帰する可能性が出てきました!4勝1敗、あと2番を残しての勝ち越し。より白星を増やして、関取復帰を確実なものにしたいところですね。
幕内・平戸海関とともに、再び長崎県出身の関取が2人になるのか、残り2番も對馬洋を応援しとるばい!
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◯千代丸関‐紫雷関●
千代丸関がはたいて、動いて、そして浴びせ倒して白星を得ました!
その大きな身体ながら、よく動く千代丸関を観ることができた一番でした。
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◯尊富士関‐獅司関●
尊富士関が電車道で獅司関をあっという間に押し出した!
新十両の尊富士関、無傷の8連勝で今場所の関取勝ち越し第1号です!!!
ここまでの好調を見てしまうと、後半戦も勝ち続けて大勝ちでの優勝で十両を1場所で通過するところを見たくなりますね。
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◯狼雅関‐時疾風関●
こちらも7日目までで7勝0敗としていた時疾風関でしたが、本日は狼雅関をうまく攻略できず、狼雅関が時疾風関を寄り倒して白星でした!
これで時疾風関は7勝1敗、狼雅関は6勝2敗です。まだまだ後半戦の展開で、優勝する可能性も残されている成績ですね。
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◯大の里関‐遠藤関●
両者ともに石川県出身同士の対決です。
立ち合いから諸手突きの大の里関が、遠藤関を瞬時に押し出しました!
これで新入幕の大の里関は7勝1敗で勝ち越し王手となりました。後半戦で勝ち越しはもちろん、二桁勝利、さらには優勝争いを期待してしまいますね。
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●一山本関‐佐田の海関◯
つっぱる一山本関と、それを手繰って対処する佐田の海関!うまく手繰ったあとは一山本関を押し出して佐田の海関の白星です!36歳のベテランは、まだまだ良い相撲を見せてくださいます!
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◯玉鷲関‐朝乃山関●
玉鷲関の力いっぱいの右の喉輪が連続したことが印象的でした。玉鷲関の力強い攻めが光る相撲で、最終的には朝乃山関をすくい投げて勝利です!
7日目まで7勝0敗の勝ちっぱなしだった朝乃山関は、今年初黒星となりました。これで幕内に勝ちっぱなしの力士がいなくなりました。
玉鷲関は、朝乃山関への応援のほうが大きいことから逆に「やってやるぞ」と気合いが入り勝つことができた旨のことを話していたそうです。
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●豪ノ山関‐熱海富士関◯
豪ノ山関の攻めに耐えながら、勝機を探っているように見えた熱海富士関。そして熱海富士関が土俵際付近で上手投げを繰り出して白星です!
熱海富士関、これで4連敗からの4連勝!星を五分に戻しました!西前頭筆頭ですから、勝ち越すことができれば早くも三役が見えてきます。後半戦も、熱海富士関には注目ですね。
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□琴ノ若関‐高安関■
高安関・・・。途中休場しながらも再出場しましたので応援しておりましたが、再び休場が発表されました。
前回の休場原因となった腰痛に加えて、インフルエンザによる高熱もあるそうです。これはお辛いですね・・・。高安関、お大事になさってください。再々出場できる可能性は低いそうです。
先月の大村巡業で高安関を拝見した際に、特にファンサービスに力を入れていらっしゃったことが印象に残り、好感を持ち特に応援したい力士のうちの一人となりました。来場所で再びお姿を拝見できることを願います。
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●翠富士関‐大栄翔関◯
立ち合いの諸手突きからどんどん突いていく大栄翔関に、俊敏に動き回っていく翠富士関。両者の攻防が続き、大栄翔関が土俵際に追い込まれながらも翠富士関をはたき込み!大栄翔関、よく土俵際にのこりました!
これで6勝2敗とした大栄翔関は、明日は琴ノ若関との関脇同士の一番が組まれております。
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●北勝富士関‐豊昇龍関◯
両者の攻防が続いた末に、北勝富士関が引いてしまいその勢いで背中から土俵外に落ちてしまいました・・・。
北勝富士関・・・うまく立ち上がることができません。ゆっくり立ち上がる際に会場からは温かい拍手がわき起こりました。
土俵に戻り礼をすることができないほどですから、お辛そうです・・・。北勝富士関の怪我が深刻なものでないことを願います。
勝った大関・豊昇龍関は6勝2敗としました。
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●霧島関‐翔猿関◯
立ち合いの諸手突きから、つっぱり合戦となりました。
そこからどのように勝負が動くか見守っていると、霧島関が引いてしまい土俵の外へ!
綱取りを目指している大関・霧島関が痛恨の2敗目となりました・・・!先場所で優勝した13勝2敗と同じ成績を残すためにはもう負けられなくなってしまいました!
翔猿関は大関撃破で4勝4敗、星が五分に戻りました。
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◯照ノ富士関‐竜電関●
横綱・照ノ富士関に平幕・竜電関が挑戦したこの一番では、竜電関が横綱にうまく噛み付いていきました。左四つで、横綱の左・下手は竜電関の前まわし、竜電関は右・上手が横綱の前まわしにあるという構図。
その後頭をつけて今後の作戦を練る両者でしたが、巻き替えた照ノ富士関が右の上手となり確実に寄り切り!横綱、2敗を守りました!
これまで金星獲得経験がない竜電関、今回は勝てなかったものの横綱に食らいつく様子が印象的でした。こちらもお疲れ様でした。
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中日である本日も様々なドラマがありましたね。これからの後半戦で初場所がどのように動いていくのか、引き続き注目していきます。
ご覧いただき、ありがとうございました。