590.【令和6年大相撲1月場所7日目感想】正代関が6年半ぶりの金星!幕内は7連勝で無敗の朝乃山関を霧島関・琴ノ若関・阿武咲関・大の里関の4人が追う構図に!
2024/01/20
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初場所7日目も、様々な一番が国技館を彩りました。本日も個人的に印象に残った一番を述べていきます。
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◯伯桜鵬‐北磻磨●
北磻磨の攻めをいなしてからの突き落としで、伯桜鵬が3勝目です。西幕下5枚目の伯桜鵬。十両復帰のためには5勝以上しておきたいところですね。残り3番にも注目いたします。
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◯對馬洋‐千代の海●
私の地元・長崎県出身の對馬洋が、背中から攻めることに成功し、送り出して白星です!現在東幕下2枚目の對馬洋は、勝ち越すことができれば関取復帰の可能性が出てきます。ぜひ来場所は對馬洋「関」とお呼びしたいものです。残り3番も応援しとります!
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●大翔鵬関‐獅司関◯
本日の獅司関の取り口を拝見していると、レスリングのような動きをしていたので調べてみると、やはり子どもの頃は故郷・ウクライナでレスリングを習っていたそうですね。
それぞれ攻防が続きます。お互い攻めては、それに耐えての繰り返しでした。そこから獅司関が押し出して白星となりました。獅司関はこれで3勝4敗。あと1勝で星が五分です。
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●錦富士関‐狼雅関◯
同じ紫系統のまわしの両者がぶつかり合いました。
右の上手をとることができた狼雅関が、浴びせ倒し!これが鮮やかに決まって狼雅関の白星です。これで両者が5勝2敗で並びました。先場所は幕内で相撲をとっていた両者。十両の今場所で好成績をおさめ、幕内に戻ってこれるか!これからも見ていきます。
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■碧山関‐阿武咲関□
今場所、なかなか初日が出なかった碧山関が休場を発表しました・・・。右膝を痛めたそうです。お大事になさってください。
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●美ノ海関‐武将山関◯
この一番のように、相撲は最後まで何が起こるかわかりませんね。
お互いの攻防が進んだ末、美ノ海関が武将山関を勢いよく土俵際まで追い込んだため、これで勝負ありかと思いきや、武将山関がうまく回り込んで美ノ海関を押し倒し!
美ノ海関の勝ちかと思いきや、武将山関が逆転する展開となりました!これがあるから、最後の一秒まで目が離せませんね!
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◯大の里関‐王鵬関●
6日目時点で5勝1敗としていた、好調同士の対決でした。
大の里関が右を差すと王鵬関をあっという間に寄り切り!!これで6勝1敗としました!
新入幕でのこのご活躍は、昨年名古屋場所の新入幕・伯桜鵬関(当時)や秋場所の再入幕時と続く九州場所の熱海富士関を彷彿とさせますね。今場所の大の里関は更に勝ち続けて優勝争いに絡みそうな予感がします。
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●明生関‐朝乃山関◯
明生関、負けはしたものの土俵際で長い時間粘った!この粘り強さには会場も盛り上がったことでしょう。
この明生関の粘りを乗り越えて朝乃山関が寄り切りで7連勝!勝ち星トップを独走しています!
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●宇良関‐大栄翔関◯
大栄翔関の強烈な突きが印象的でした。腕を大きく振って連続で繰り出される突きに、宇良関は抵抗できずに大栄翔関が突き出しで勝利しました。
これで大栄翔関は5勝2敗です。後半戦はより上位と当たりますから、大関昇進に向けて厳しい戦いが予想されますが、大栄翔関にも注目です。
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◯琴ノ若関‐竜電関●
昨日今年初黒星を喫してしまった琴ノ若関ですが、今回は右手でしっかりまわしを掴んで、その後寄り切りました!
これで1敗を守った琴ノ若関は、これからもどのような戦いを見せるか楽しみです。
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◯霧島関‐北勝富士関●
綱取りを狙う大関・霧島関と北勝富士関の一番でしたが、ハプニングがありました。
熱戦のあまり霧島関が行司・木村容堂に当たり、容堂が吹き飛ばされました。土俵上で力士の動きについていき取組の行く末を観察し、軍配をどちらにあげるか判断する行司はこのようなことがありますから、大変ですね。
しかし、吹き飛ばされても何事もなかったかのように「のこった、のこった」と再開した容堂に、さすがだと思いました。
相撲のほうは、北勝富士関が左上手、霧島関が右下手の構図です。それぞれ北勝富士関が上手投げ、霧島関が下手投げを打つもそれぞれ耐える!そして最後には左手でまわしを掴んだ霧島関が北勝富士関を寄り切り!霧島関、1敗を守りました。
もちろん相撲も見ごたえがある一番でしたが、行司が吹き飛ばされるというハプニングがあり、こちらで印象深いものとなりました。
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●翔猿関‐豊昇龍関◯
しばらく大関・豊昇龍関に攻め込まれることを許さず、粘りを見せた翔猿関でしたが、もろ差しになることができた豊昇龍関がどんどん押していき、翔猿関を寄り切って白星です。
2連敗していた豊昇龍関でしたが、連敗を止めました。
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●照ノ富士関‐正代関◯
横綱・照ノ富士関に大関経験者の正代関が挑みました。
正代関!立ち合いからもろ差しになることに成功!ここからどんどん攻めていきました!
差されてしまった横綱は何もできない!そして正代関が横綱を寄り倒し!!!
正代関!金星おめでとうございます!
大関経験者ながら、今場所は平幕で臨んでいるためこの勝ちで正代関は金星獲得となりました。6年半前の平成29年名古屋場所で当時の横綱・日馬富士関を破っての金星以来の2個目の金星です!
こちらで観ることができる正代関の殊勲インタビューで、今年は三役復帰や大関復帰ではなく「勝ち越す場所が増えたら」という旨の控えめのコメントをしているのが正代関らしいです。この金星で勢いづいて、いつか再び三役で土俵に上がる姿を拝見したいものですね。
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これで幕内は朝乃山関が7勝、それを6勝の霧島関・琴ノ若関・阿武咲関・大の里関の4人が追う構図になりました。
明日は8日目、中日ですね。どのように勝負が動いていくか、明日も楽しみにしております。
ご覧いただき、ありがとうございました。