589.ASDは、生まれつき。でも、生まれてからの経験で良い方向に変わることはできる。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第53回】
2024/01/20
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
...
周知の事実の通り、ASDやDCDの特徴は先天性、つまり生まれつきであり、根本的な特徴は変わることはありません。また、突然発症するような概念でもありません。
しかし、生まれてからの様々な経験により、私は前向きに生きることができています。
...
私はかつては、基本的に無表情でほとんど喋ることがない人間でした。
それでも現在は、笑顔を心がけ、自分の考えをある程度話すことができるようになっております。
現在の私しか知らない人々は、過去の私を見るとまるで別人のようだと驚くことでしょう。
...
かつての私は、自身のASDやDCDの特性により、周りの人と同じようにできないことがある事実に思い悩んでおりました。
その中でも、自身の特性を受け入れることで前向きに考えることができるようになっております。
例えば私は、周りの人々にうまく合わせ、集団行動をすることは得意ではありません(凹)が、こうやって文章を書くことなど、一人でじっくりする個人での行動は得意です(凸)。
誰にでも得意なことと苦手なこと、凸凹があるものです。この2つは必ずどのような人々にもあります。
人間、どうしても悪い面に目が行きがちですが、良い面を見ることで前を向いていくことができます。
...
私も、生まれてからこれまで、様々な経験をしてきたことにより、悪い方に考えるのではなく、良い方に考えていくことが大事だと知りました。
これからも自らを良い方向に導くのはもちろん、私が関わる人々とも良い時間が過ごせるよう、日々精進していきます。
お読みいただき、ありがとうございました。