山田隆一公式サイト

503.【ビートルズ】ローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に聴く。【85位~81位】

2023/11/19

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本日もローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に引き続き聴いて、自由に感想を述べていきます。今回は85位から81位です。

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85位 Back in the U.S.S.R.

「ホワイトアルバム」の最初の一曲として印象深いこの楽曲が、85位にランクインです。

ソビエト連邦が存在したのは私が生まれる前のことですので、その略称がUSSRだと知ったのはこの楽曲がきっかけです。

この楽曲は、ビートルズも影響を受けたロックンロールの創始者のうちの1人と評されるミュージシャンのチャック・ベリーによる『Back in the U.S.A.』のパロディソングとなっております。

やはりこの楽曲の個性として、航空機の音が効果音として収録されていることが挙げられますね。ポールによるピアノの演奏も印象的です。

また、「ホワイトアルバム」の時期ではもう、メンバー内の関係が良くなかったこともありトラブルでリンゴが録音に参加しておらず。3人での録音となっているそうです。ドラマーのリンゴが不在ですので、他の3人がドラムを演奏したと記録されているようです。

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84位 Across the Universe

この楽曲は、なんといってもジョンの歌声が透き通っていますよね。

インドの影響を受けた楽曲であり、唯一無二の独自の雰囲気を放っている楽曲です。

ジョンの当時の妻だったシンシア・レノンが延々と喋り続けたことから歌詞が生まれたエピソードは興味深いですね。ジョンの妻といえばオノ・ヨーコが著名ですが、前妻であるシンシアもビートルズの楽曲に大きな影響を与えていますね。

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83位 I'm So Tired

「僕はとても疲れた」といった訳ができるこの題名からわかるように、作者であるジョンの疲れ果てた気持ちが伝わってくる楽曲です。

この楽曲のように、「疲れ」といった人間が抱えうる身体状態を楽曲に昇華させることは実に人間らしいですね。近年、AI(人工知能)による楽曲制作の技術も進歩してきておりますが、このような身体や心の状態を楽曲にすることには人間味を感じ、AIにはできないのではないか、と考えましたね。

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82位 She's Leaving Home

この楽曲は、ビートルズのメンバーはジョンとポールがボーカルで参加し、楽器演奏はプロデューサーのジョージ・マーティンをはじめとするメンバーではないミュージシャンによるものだそうです。

シーラ・ブロンバーグというミュージシャンによるハープの音色が特に印象的ですね。ストリングス(弦楽器)がメインのアレンジのため、クラシック音楽のような雰囲気もある楽曲です。

メンバーが楽器演奏をしていないという点で珍しい楽曲であり、ビートルズの楽曲の中でも独自の曲調となっていますね。

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81位 Hey Bulldog

やっぱり、イントロからかっこいい。このピアノ演奏は、ジョンによるものだそうです。

ブルドッグを見かけるとこの楽曲が脳内再生されるビートルズファンは少なくないことでしょう。

この楽曲の題名は当初『Hey Bullfrog(ウシガエル)』だったというエピソードは興味深いですね。ポールが唐突に犬の鳴き声を真似したことにより犬の鳴き声のようなコーラスを入れることになり、『Hey Bulldog』に改題されたというエピソードは実に興味深い。

ポールはこの楽曲を録音する数日前にポール・ジョーンズの『The Dog Presides』という楽曲の録音にドラムで参加しており、この楽曲に犬の鳴き声のような効果音が入っていたあことが影響していたようです。『The Dog Presides』がなかったら、『Hey Bulldog』は『Hey Bullfrog』として発表されていた可能性が高いですね。

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こうやって記事を書く上でいろいろと調べ物をすると、それぞれの楽曲に関する興味深い裏話を知ることができますね。

『Hey Bullfrog』としてリリースされていたら・・・こちらの記事で考察したように、私はビートルズ関連の「if」をいろいろ考えるのが好きです。

それでは、本日もご覧いただき、ありがとうございました。