455.こうでなければならない、と決めつけがちだった過去。いろいろな人生がある、と前に進む今。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第43回】
2023/10/23
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私は、かつては視野が狭く、「こうでなければならない」と決めつける傾向にありました。
私は高校は2年生まで、地元では進学校に分類される高校に通学しておりました。
この高校は特に日々の課題や模試に力を入れておりました。
そして、「勉強ができたほうが偉い」「成績が悪い人は落ちこぼれ」「勉強ばかりして息抜きをしない人が望ましい」などといった歪んだ価値観を叩き込まれました。現在はどうかはわかりませんが、私が在籍していた頃はこのような風潮がある高校でした。
当時の私は言われたことを疑わず素直に従う傾向にあったため、このような「学力至上主義」の考えに染まっていきました。現在の私はこの考えではなくなりましたが、いろいろな考えがあって良いと考えますので、「学力至上主義」の考え方をただ否定はせず、尊重はします。
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このように、かつての私は極端な考え方に染まりやすい傾向にありました。
しかし、いろいろなことを経験し、考えていく上で視野を広めていき、現在は「いろいろな人がいる」「いろいろな考え方がいる」「いろいろな人生がある」と考えるようになりました。
いろいろな考え方があるのですから、考え方が異なる人々がいることも「当たり前」だと考えるようになりました。
私が普段から書いてある記事に賛同する方もいれば、異を唱える方もいる。それが自然なのです。
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今回は、かつては考えが偏り、視野が狭かったことについて述べました。
視野が狭いと「こうしなければダメだ」「こうでなければ終わりだ」と人生が悪い方向に向かってしまいます。
それよりも、「いろいろな選択肢がある」と幅広い視野を持つことにより、その考え方だけでも人生を良いものにしていくことができると私は信じております。