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439.小説『おれたち、鶴咲サンクス!』第16話 デジタルと程よく距離を取る、コンピューターおじいちゃん。

2023/10/17

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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羅門譲は、昼に会った祖父の勇吉とメッセージアプリ『SIGN』の連絡先を交換し、メッセージのやり取りを始めた。

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<爺さん・・・、これまでsmartphone、スマホに詳しい素振りを見せなかったじゃないか。>

(羅門によく似た革ジャンの男のキャラクターが驚くスタンプ)

このメッセージを打つまでにかかった時間、1分!

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<特に披露する機会もなかったからな!>

(カントリー歌手のキャラクターが微笑むスタンプ)

このメッセージを打つまでにかかった時間、5秒!

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「(Oi!Oi!Oi!爺さん、SIGNがtoo fast、速すぎだろ・・・。)」

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<そんなにコンピューター詳しいのに、なんで今はそれをjob、仕事にしてないんだ?>

このメッセージを打つまでにかかった時間、50秒!

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<詳しいからこそ、やりすぎると良くないことがわかっているんだ。デジタルに頼らないカフェ&バーの経営、年金もあるし利益をそれほど考えなくていいし伸び伸びだ!>

このメッセージを打つまでにかかった時間、12秒!

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やっぱり勇吉は、メッセージを打つのがものすごく速い。

<譲よ、俺はこのようにすぐ返事できるからいつでも気軽に連絡してこいよ!店にも気軽に来てくれ!>

<Thanks、ありがとう、爺さん。>

その後も夕食を済ませ、伯父・浩の家でゆっくりした羅門は、一日の充実感とともに眠りについた。

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つづく