436.小説『おれたち、鶴咲サンクス!』第15話 スマホが得意な、爺さん。
2023/10/16
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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羅門譲は、路面電車の野麻町電停で降りて現在住んでいる伯父・浩の家に帰宅した。
「I'm back、ただいま!」
「譲くん、おかえり!亜樹子は今夜は用事があって外出してるよ。」
浩が羅門を出迎えた。
「譲くん、今日は親父と会ったんだって?親父、本当に喜んでたよ!これからも顔を見せてあげなよ。」
浩は、羅門が勇吉と会ったことを知っていた。
「Why、何故に知っているんだ?」
「親父がSIGNで連絡してくれたんだ。ノリノリでカントリー歌手のキャラクターのスタンプも送ってきてくれたよ!」
「爺さん、SIGN使いこなすんだな・・・。」
勇吉は80代だが、SIGNの利用はもちろん、スマホを自由自在に使いこなしている。50年以上前に仕事でCOBOLという1959年に誕生したプログラミング言語を使用したこともあり、現在もパソコンやスマホなどコンピューターの操作が得意だ。
「ぼくが子どもの頃は、親父はコンピューターおじさんって呼ばれてたけど今はコンピューターおじいさんだね。」
「Wow、そうだったのか・・・。爺さん、やるじゃないか。」
「親父が譲くんのSIGNの連絡先を知りたがっているよ。教えてもいいかい?」
「Sure、もちろんいいぜ。」
こうして、羅門は勇吉のSIGNの連絡先を得た。
<爺さん、そんなにコンピューターに詳しかったのか。I didn't know、知らなかったぜ!>
羅門は早速、勇吉にSIGNした。
<現役でコンピューターいじってたのは大昔だからな。わざわざ教えることでもないよ。>
<(カントリー歌手のキャラクターが照れているスタンプ)>
勇吉はもちろん、スタンプも使いこなす。そして文字を打つのが速い。
「伯父さん、ちょっとmy room、おれの部屋でじっくり爺さんとSIGNしてくる!」
「はいよ、行ってらっしゃい!」
羅門と勇吉のSIGNが始まりだ。
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つづく
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