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383.おはなし『パオロは、いい。』その13 えがおのマルゲリータ

2023/09/24

※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。ちいさいどもや日本語にほんごまなんでいるひとたちにもよみやすいよう、かんたんな日本語にほんご、いわゆる「やさしい日本語にほんご」でかかれています。

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パオロは、学校がっこうでおなじクラスのジュリアといっしょにかえって、いっしょにはなして、きぶんがよくなった。

「ただいま~!」

「あらパオロ、おかえり!いいかおしてるわね。」

ははおやのソフィアは、パオロのきぶんのよさがすぐにわかった。

「いま、ピッツァをやいてるわよ。もうすこしまっててね。」

「はい、おかあさん!」

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こうして、パオロはじぶんのへやでまっている。

「ジュリア、ジュリア、うれしいな!」

ジュリアといっしょにかえることができたパオロは、ほんとうにうれしそうだ。

ベッドにねころがりながら、ずっとニコニコしている。

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「パオロ、ピッツァできたわよ!」

「は~い!」

こうして、パオロはへやをでた。

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「パオロ・・・うかれたかおをしているな。きをつけろよ。」

ちちおやのフェデリコは、今日きょうもきびしい。

いもうとのルイーザは、となりのへやでねむっている。

「それじゃあ、たべましょう!」

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「うわぁ、今日きょうのピッツァ、ほんとうにおいしいな!」

「あら、いつものピッツァ・マルゲリータじゃない。こんなにおいしくたべてくれるの、めずらしいわ。」

いままでのピッツァでいちばんおいしいかもしれないよ!おかあさん、ありがとう!」

パオロはえがおで、マルゲリータをおもいっきりほおばるのであった。

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つづく