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384.【令和5年大相撲9月場所千秋楽】貴景勝関、大関としての意地が見えた!今場所も皆さまお疲れ様でした!

2023/09/24

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大相撲秋場所千秋楽です。誰が優勝するのかわからない混戦となっていた今場所も、ついに終わりを迎えました。本日も、私が個人的に印象に残った一番をいくつかご紹介いたします。

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まずは十両、10勝と好調の友風関と、7勝で勝ち越しをかけた朝紅龍関の一番。朝紅龍関、頑張って友風関を押していきましたが、友風関のはたき込みが決まりました!これで友風関は11勝4敗の好成績で今場所を終えました。これで再入幕の可能性があるでしょう。一方、新十両の朝紅龍関は負け越しとなりました。7勝8敗での負け越し。引き続き十両に据え置かれるか、幕下に落ちてしまうかは番付の動き次第ですね。

一山本関と大奄美関による対戦では、一山本関、よく攻める!その攻めに大奄美関、よく耐える!しかし一山本関の勢いが勝ち、寄り切りで一山本関の13勝目です!12勝で並んでいる大の里関の結果次第で、優勝するかが決まります。

紫雷関と玉正鳳関の対決では、左四つの展開となりました。玉正鳳は右四つを得意としているようでしたが、それでも玉正鳳関が上手投げを決めて白星となりました、得意の右四つとは逆に組み合いましたが、そこからうまく投げました。最終的に4勝11敗と大きく負け越してしまった玉正鳳関ですが、この千秋楽は良い相撲をしておりました。お疲れ様でした。

狼雅関が挑んだのは、優勝争いをしている新十両の大の里関です。大の里関が本日も安定感のある攻めを見せてくれるのかと思いきや、狼雅関が一枚上手でした。すくい投げが決まり、狼雅関の白星です。7勝7敗だった狼雅関、12勝している大の里関を破っての勝ち越しです!東十両筆頭での勝ち越しですから、新入幕が濃厚となりました。まだ確定ではありませんが、一足早くおめでとうございます!

一方、大の里関が破れたことにより、一山本関の優勝が決まりました!私と同学年で、私の名前にも「一」と「山」の字が入っていることから勝手に親しみを持っている一山本関、十両優勝おめでとうございます!これで来場所は、返り入幕できるかもしれません。どの位置の番付になっても、来場所でも一山本関のご活躍に注目していきます。

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続いて幕内、琴勝峰関と遠藤関による一番。琴勝峰関、最初のほうはよく攻めておりました。しかし徐々に遠藤関に流れが向かい、小手投げをしようとした琴勝峰関をうまく切り返して遠藤関の白星です!最後までどちらが勝つかわからない展開で、見ごたえのある一番でした!

翠富士関は、今回も碧山関相手に肩透かしを決めて白星です!今場所だけでも6回、肩透かしの決まり手で白星をあげました。小兵力士ならではの技が光る今場所でしたので、個人的には技能賞をあげても良いと判断いたしましたが、それは見送られたようです。

第50代横綱・佐田の山関の孫弟子にあたり「佐田」の四股名を引き継いでいる36歳のベテラン・佐田の海関は、25歳の若手・湘南乃海関と7勝7敗で並び、お互い勝ち越しをかけた戦いとなりました。立ち合いから右の前まわしを掴んだ佐田の海関がそのまま勢いで寄り切り、白星となりました。これで佐田の海関、勝ち越しです。おめでとうございます!幕内2場所目の湘南乃海関は負け越しとなってしまいました。しかし、これから成長していくことを感じる力士です。こちらも九州場所でのご活躍にも注目いたします。

私が住む長崎県出身の平戸海関は、千秋楽では玉鷲関との一番となりました。立ち合いで左の前まわしをうまく掴んだ平戸海関が、そのまま圧倒した攻めを見せて寄り切りました!平戸海関、6勝9敗で今場所を終えました。次回は地元、九州場所です!地元の人々の応援が多いことでしょう。私も現地観戦予定ですので、会場では九州出身力士を特に応援することでしょう!

熱海富士関と朝乃山関の一番では、熱海富士関が勝てば優勝という展開でした。しかし朝乃山関がそれはさせまいという意地を見せ、豪快に寄り切りました!これで熱海富士関が4敗となり、優勝決定戦が確定です。

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錦木関と宇良関の一番では、宇良関の技が光りました。左はおっつけ、右は喉輪で錦木関の動きを封じてどのように攻めるかを考え、その後とったりを繰り出して白星となりました!宇良関、これで9勝6敗です!来場所も勝ち越すと初の三役が見えてくる位置になりそうです。宇良関は来場所も注目していきたい力士です。

琴ノ若関と若元春関の関脇同士の対決では、若元春関が得意な左四つで組み合う展開となりました。そのまま流れは若元春関に行くかと思いきや、土俵際に追い込まれたように見えた琴ノ若関が逆転!体を入れ替えてそのまま寄り倒して琴ノ若関の勝ちです!琴ノ若関のこの勝ち方は劇的ですね!これで両者、9勝6敗の成績で今場所を終えました。

4敗で優勝決定戦進出の可能性があった北青鵬関は、カド番回避をかけた新大関・豊昇龍関との一番でした。新大関として負け越しは絶対に避けたい豊昇龍関の強い気持ちを感じました。もろ差しになった豊昇龍関が、その後右四つの姿勢となり、北青鵬関を倒して白星となりました!この一番の決まり手は「渡し込み」と言うようです。豊昇龍関、今場所は厳しい展開でしたが、新大関としてのプレッシャーを乗り越えて勝ち越しました!来場所では初優勝を決めた先場所のような勢いを見せることができるのか、注目していきます。

勝ったほうが優勝決定戦進出の、大栄翔関と貴景勝関の一番では、貴景勝関がどんどん押していきますが、大栄翔関もそれに必死に立ち向かいます。そして大栄翔関を土俵外に送り出して白星です!これで貴景勝関が優勝決定戦進出です!

大関・霧島関に挑んだのは、元大関で、勝てば優勝決定戦進出が決まる高安関でした。高安関、前半はよく攻めていたのですがそれに霧島関がよく耐えて、引き落としにより霧島関の白星となりました。高安関、これで優勝決定戦には進出できなくなりました。前半は好調で優勝するのでは、との声もあった高安関でしたが、後半に伸び悩んでしまいました。今場所もお疲れ様でした。

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そして優勝決定戦は、大関・貴景勝関と熱海富士関の一騎打ちとなりました。長い勝負になるのかと思いきや、貴景勝関が即座にはたき込みを決めて優勝を決めました!貴景勝関、幕内最高優勝おめでとうございます!熱海富士関は貴景勝関がこう来るとは予想外だったことでしょう・・・。21歳にして優勝決定戦にまで進出できたことは素晴らしい成績です。敢闘賞を受賞し、今場所では唯一の三賞受賞者となった熱海富士関、今場所もお疲れ様でした。

貴景勝関の優勝決定戦での勝ち方は賛否両論があるようですが、勝ちは勝ちです。大関としての重圧は当事者にしかわからないことですから、一相撲ファンの私は今回の優勝を素直に祝福いたします。次回、九州場所では綱取りを意識することとなります。11勝4敗での優勝となりましたから、綱取りを成功させるには13勝や14勝など高い勝ち数が求められるのでしょうか。いずれにせよ、来場所は貴景勝関に注目したいですね。

貴景勝関、幕内最高優勝おめでとうございます!

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私は前回の名古屋場所でも毎日感想をブログに執筆いたしましたが、その2ヶ月後の今回の秋場所の感想をご覧いただくと、私の相撲熱がどんどん大きくなっていることが感じ取れているかもしれません。

毎日じっくり観戦した本場所は、今回で2場所目です。3場所目となる九州場所は、現地観戦にも行く予定です。画面越しですら見ごたえ抜群の大相撲観戦ですから、現地の迫力はものすごいことでしょう。

今場所も、皆さまお疲れ様でした。来場所もおそらくこうやって感想を執筆いたします。その時にはよろしくお願いいたします。