山田隆一公式サイト

371.【令和5年大相撲9月場所10日目】十両では大の里関と一山本関。幕内では高安関と熱海富士関。勝ち星トップ対決はいかに!

2023/09/19

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大相撲秋場所10日目です。本日も様々な一番で盛り上がりました。私が印象に残ったものを一部ご紹介いたします。

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幕下上位では、羽出山と深井による一番が決着がつかず、取り直しとなりました。取り直しの一番では羽出山が踏み出してしまい、深井の白星です。幕下以下での物言いの場内説明では、「東方力士」「西方力士」と呼ばれ、四股名が呼ばれないことが印象的でした。それにしても羽出山、四股名らしい名前ですが本名も羽出山はつやまという苗字のようですね。明日は私が住む長崎県出身かつ、私と同学年の對馬洋との一番が組まれているようですので、注目いたします。お互い2勝3敗同士、勝ち越しのためには負けられない一番となっております。

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そして十両では、新十両ながらここまで9連勝で今場所無敗の大の里関と、それを追う8勝1敗の一山本関による一番でした。幕内経験者の一山本関は強かった!これまで安定感のある相撲を見せていた大の里関が、立ち合いの時点から不安定な状況となり、そのまま一山本関のペースに持っていかれて、一山本関のはたき込みが見事に決まった!私と同学年の一山本関、これで現在のところ9勝1敗となり大の里関とトップタイの成績となりました!このまま終盤戦で十両の優勝争いを繰り広げていくのか、両者に注目です。

北の若関と武将山関による対戦では、どちらが勝つか最後までわからないほど良い勝負を見せてくださいました。お互いが土俵際に追い込み追い込まれの繰り返しでした。結果的に武将山関が押し出して白星としましたが、北の若関も良い戦いをしておりました。

美ノ海関と大奄美関の一番では、序盤は大奄美関がどんどん攻めていきましたが、その後美ノ海関がうまく回り込んで流れは美ノ海関へ。そして引き落としを決めて美ノ海関が勝利、これで勝ち越しです!私と同学年の美ノ海関、このまま勝ち星を更に積み重ねていき、初入幕へ近づいていけるか、注目していきます。

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幕内では、小柄の翠富士関が大柄の輝関に挑みました。立ち合いの時点でうまくもろ差しの姿勢となった翠富士関。しばらく組み合った両者でしたが、勝機を見た翠富士関が肩透かしを決め白星となりました!しばらく組み合って互いの様子を探る様子はやはり迫力ありますね。

そして私が本日最も注目した一番である、8勝1敗の好成績で並んでいる両者、元大関・高安関と返り入幕・熱海富士関による一番!高安関、頑張って攻めていましたが熱海富士関の押し倒しが決まって見事な熱海富士関の白星となりました!熱海富士関、これで幕内単独トップの9勝目!先場所優勝争いを繰り広げた伯桜鵬関の1歳年上という若手力士が、今場所の終盤戦好調を維持して優勝争いを繰り広げるのか、注目していきたいですね。

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幕内2場所目である豪ノ山関は、元大関・御嶽海関に果敢にぶつかっていきました。両者、粘りを見せる見ごたえのある相撲をとっておりました。最終的に御嶽海関の下手投げが決まり白星となりましたが、豪ノ山関も健闘しておりました。豪ノ山関のこれからのさらなる成長が楽しみな一番となりました。

宝富士関に挑んだのは、同じく幕内2場所目である湘南乃海関でした。湘南乃海関、よく粘り、こちらも健闘いたしました。宝富士関を何度も追い詰めましたが、最終的には宝富士関が湘南乃海関を寄り切って勝利しました。湘南乃海関も破れはしましたがその健闘ぶりから、これからのますますの成長が楽しみだと思いました。

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北勝富士関と翔猿関の対戦では、やはり翔猿関はよく動きました。その軽快な動きで北勝富士関をうまく攻めさせまいという気持ちを感じます。しかし、それにうまく対応した北勝富士関が押し出して勝利しました。北勝富士関はこれで7勝3敗です。先場所では惜しくも優勝を逃した北勝富士関、今場所の終盤戦はどのようなドラマを見せてくれるのか注目していきます。

先場所ではともに大関昇進を目標とした関脇・若元春関と新大関・豊昇龍関の一番では、豊昇龍関がすぐにもろ差しとなり一気に寄り切り白星としました。既に6敗している豊昇龍関の意地を感じました。これで4勝6敗。今場所は勝ち越してなんとしてもカド番を回避しておきたいところ。終盤戦の豊昇龍関にも注目です。

宇良関と大関・貴景勝関の一戦では、すぐに勝負がついたと思いきや、物言いがつきどちらに軍配をあげるかが審議によっても判別できず取り直しに。取り直し後の一番では、貴景勝関が立ち合いから速攻ではたき込みを決めてあっという間に白星をあげました。カド番の貴景勝関、これでカド番脱出まであと1勝となりました。まだまだ3敗、その先もさらに勝ち星を積み重ねていくことを願い、終盤戦も注目いたします。

結びの一番は大関・霧島関と新三役・小結の錦木関による一番です。錦木関、よく攻めました。大関に隙を与えません。そのまま寄り切って錦木関の勝ちです。錦木関、これで5勝5敗と星を五分に戻しました。終盤戦で活躍し、勝ち越すことができるのか、注目いたします。

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いやぁ、やはり好調力士同士の対決は盛り上がりますね。明日は11日目、いよいよ終盤戦です。優勝争いはどのような構図になっていくか、その様子を見届けていきます。