山田隆一公式サイト

365.【令和5年大相撲9月場所8日目】新十両・大の里関、中日で無敗の勝ち越し!そして今日もよく動いた、翔猿関。

2023/09/17

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大相撲秋場所も、本日で中日となりました。本日も様々な一番が繰り広げられましたので、私が個人的に印象に残ったものをいくつかご紹介いたします。

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まずは十両・紫雷関と、私が住む長崎県出身の幕下上位・上戸による一番です。攻める紫雷関に対して土俵際に追い込まれた際に位置を入れ替えるなどしばらく粘りを見せるも、紫雷関が寄り切って白星となりました。上戸、これで4敗となり残念ながら負け越しが確定です。しかし、これからの残り3回の取組にも注目していきます。

そして新十両、大の里関!時疾風関相手に本日も危なげない安定感のある相撲を見せてくれました。あっという間に押し出して中日にして勝ち越しです!今場所の大の里関は本当に強いですね!後半もこの勢いで勝ち星を重ねていき、一気に番付を上げたいところですね。

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一山本関と水戸龍関による対戦では、一山本関が水戸龍関を確実に押していき、押し出しにより白星となりました。これで7勝1敗です。先場所は一部休場していたこともあり厳しい場所となりましたが、今場所では勢いを感じます。この調子で、返り入幕へ近づいていくことを応援いたします。

美ノ海関と玉正鳳関の取組では、よく動く玉正鳳関でしたが結果的には美ノ海関が押し出して勝利しました。これで美ノ海関、6勝2敗としました。勝ち越し、さらには新入幕に向けて前に進んでいく様子に注目していきます。

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幕内では、まずは碧山関と熱海富士関の一番です。しばらく攻防が続きましたが、熱海富士関が押し出して白星、勝ち越しに王手となりました。昨年の九州場所で新入幕を果たした時には4勝11敗で十両に跳ね返された熱海富士関ですが、その十両で力をつけて満を持して再入幕の今場所では好調です。

高安関と御嶽海関による、大関経験者同士の一番では、両者組み合う場面など実に見ごたえのある一番でした。その後御嶽海関が勝負を仕掛けて高安関を追い詰めましたが、それに耐えた高安関がはたき込みを決めて白星となりました。高安関も7勝1敗となり、熱海富士関と同様勝ち越しに王手をかけて、幕内でトップタイの7勝1敗となりました。余談ですが、こちらのNHK大相撲サイトの高安関のページの高安関の写真、良い角度で写っていますね。

朝乃山関と明生関の対戦では、朝乃山関のパワー溢れる寄り切りにより決着が着きました。これで朝乃山関は4勝4敗となり星を五分といたしました。先場所は途中休場をはさみながらも8勝して執念の勝ち越しを決めた朝乃山関。特に人気の高い力士ですので、今場所も勝ち越しができるよう多くのファンが見守っていることでしょう。

玉鷲関と関脇・若元春関の一番では、玉鷲関のいなしなど、粘りを見せる相撲でしたが若元春関がはたき込みを決めて白星としました。玉鷲関、これで中日にして残念ながら負け越しが決まってしまいました。関取として最年長の現在38歳で先日、通算連続出場記録歴代2位となった玉鷲関。その「鉄人」といえる大ベテランのこれからの相撲にも注目していきます。

大関・霧島関に挑んだのは隆の勝関です。今回は関脇経験者である隆の勝関の強さを見ることができました。大関をあっという間に突き出して勝利です。隆の勝関、太い眉毛が特徴的な風貌だなぁと調べてみると、「おにぎりくん」という愛称があり、さらに隆の勝関をモチーフにした『ノブドッグ』というキャラクターもいるようです。こちらの2020年のスポニチの記事では、この『ノブドッグ』のキャラクターの化粧まわしが贈られた様子が掲載されております。隆の勝関の下の名前は伸明のぶあきで、戌年生まれなこともありこのようなキャラクターとなったようです。

宇良関は、新大関・豊昇龍関との対戦でした。本日も宇良関の的確な動きが目立った一番でした。豊昇龍関をあっという間にはたき込んで白星です。宇良関はこれで5勝3敗です。豊昇龍関・・・新大関にして現在3勝5敗という厳しい成績です。後半の巻き返しに期待いたしましょう。

結びの一番は、小結・翔猿関と大関・貴景勝関によるものでした。これは実に良い相撲でした。貴景勝関はよく攻めていたのですが、翔猿関が素早い動きで翻弄していきます。そして貴景勝関をいなした翔猿関が、とどめを決めて押し出しました。これで本日、3大関全てが破れたことになりました。これで両者、5勝3敗となりました。翔猿関、このまま星を伸ばして初の関脇となる可能性を見ることができた本日の一番でした。貴景勝関・・・土俵の外に倒れ込む形となってしまいました。痛そうにしており、心配してしまいます。カド番として迎えている今場所、後半戦を無事に終えられるよう、大きな問題となっていないことを願います。

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本日は、3大関が敗れるという波乱の中日となりました。これから9日目、いよいよ秋場所も後半戦です。後半戦も、様々なドラマが繰り広げられることでしょう。その様子を、見届けます。

また、本日こちらの記事で特集した元小結・高見盛関(現在は東関親方)が、本日も幕内後半の取組の際、向正面の西側に審判として座っていらっしゃいました。その特集記事で述べたようにかなり親近感のある方ですので、取組動画でそのお姿を拝見すると注目してしまいます。

そして本日、出世力士が発表され、新序出世力士に、私の苗字と同じ名前の「山田」という力士が伊勢ノ海部屋におりましたので、親しみがわきました。来場所、九州場所での序ノ口での相撲を応援いたします。