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362.【令和5年大相撲9月場所7日目】ピンクの廻しが似合う宇良関の回り込みが、決まった。

2023/09/16

本日は秋場所7日目です。早くも明日が中日となります。本日も印象に残った一番をいくつかご紹介いたします。

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まずは幕下上位、塚原に挑んだのは、私が住む長崎県出身の上戸です。この一番では、上戸が塚原をすぐに押し出して決着がつきました。現在西幕下4枚目につけている上戸は、これで1勝3敗です。上戸かみとという苗字は長崎に多く、そういう面でも愛着がある力士です。上戸、明日は十両の紫雷関との一番です。これからも注目していきます。

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続きまして、新十両・朝紅龍関と白鷹山関の一番では、しばらく攻防が続いた末に、朝紅龍関がもろ差しで寄り切って白星としました。もろ差しの入り具合が、鮮やかでした。

水戸龍関と大奄美関の対戦では、お互い長く組み合う両者でした。約1分半ほど長く組み続けましたが、やがて勝負は動き、水戸龍によるすくい投げにより決着がつきました。守りの姿勢から勝機をうかがい、攻めに転じての白星です。

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続きまして幕内、高安関と翠富士関による一番では、翠富士関が立ち合い変化を仕掛けました。しかしこれを高安関は乗り越えて、「変化しやがったな」と言わんばかりに猛攻して上手投げを決めて白星としました。高安関、これで6勝1敗と好調です。

竜電関に挑んだのは、宇良関です。竜電関にどんどん押されて土俵際に来てしまった宇良関ですが、上手出し投げを仕掛けて見事逆転の白星です。鮮やかなピンクの締め込みが似合うかわいらしい風貌から女性ファンが多いことで知られる宇良関、一時期は怪我により幕内から序二段まで番付を落とし、現在は再び幕内に戻ってきて相撲を取っております。その風貌だけでなくこのような背景も知っていると、応援したくなる力士です。

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明生関と翔猿関の一番では、お互い一進一退の攻防を続けておりましたが、明生関が後ろに下がろうとしたら土俵の外に足が出てしまいました。勝負に熱中していると、土俵の外との距離感を掴むことが難しいことを想像させられる一番でした。今場所で返り三役となった小結・翔猿関、これで4勝3敗とし白星先行となりました。

大栄翔関と琴ノ若関による、関脇同士の対決では大栄翔関がよく動きました。大栄翔関の動きのある相撲に圧倒された琴ノ若関は、突き落としを食らい土が着きました。今回白星とした大栄翔関の素早さを知ることができた一番でした。

新三役・小結の錦木関と新大関・豊昇龍関の対戦では、先場所に引き続き錦木関が勝利しました。これで錦木関、4勝3敗で白星先行です。先場所前半の快進撃には私も盛り上がりましたから、今場所のこれからも注目していきます。

そして元大関・正代関と大関・貴景勝関による一番では、貴景勝関の攻撃に耐えた正代関が押し出しにより白星としました。現在は大関ではなくなったものの、正代関はやはり実力があることを感じさせた一番でした。

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秋場所も、明日で中日です。十両では大の里関が7勝として無敗でトップを独走しており、6勝1敗の一山本関が追う展開となっております。

幕内では本日大関・貴景勝関や剣翔関、金峰山関が2敗となり、1敗は熱海富士関と高安関の2人となりました。しかし、ここから中日を経て後半戦、星がどのように動くかは誰もわかりません。私も、これからも秋場所に注目していきます。