364.かなり不器用な私が本当に親近感のわく力士、「角界のロボコップ」と呼ばれ人気を博した元小結・高見盛関(現在の東関親方)。
2023/09/17
私は最近、かなり相撲に興味を持っております。現在開催中の大相撲秋場所も幕下上位から幕内までの取組を全てチェックし、こちらに印象に残った一番の感想をまとめております。
今年になってから相撲に興味を持ちましたので現在の関取の四股名はかなり覚えましたが、過去に活躍した力士たちも様々なドラマを生み出したことを徐々に知っていっております。
本記事では、「角界のロボコップ」と呼ばれ人気を博した元小結・高見盛関(現在の東関親方)をご紹介いたします。現在開催中の秋場所でも審判を務めていらっしゃいますので度々画面越しにお目にかかる方です。
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高見盛関は私が子どもの頃から活躍していた力士でありCMにも出演しておりましたので当時相撲にそれほど興味がなかった私でも知っている力士でした。その気合を入れる際の動作は、今でも多くの方々の記憶に残っていることでしょう。
今年になってから相撲に興味を持ち、過去の力士のこともいろいろと調べていると高見盛関は人付き合いが得意ではなく、天然なところがあり不器用な人柄であることを知り、私と似たようなものを感じ親近感を抱きました。
私は時々図書館に行くことが好きです。現在は書店に並んでいない過去に出版された素晴らしい本との出会いがありますので、興味深いのです。
最近は相撲に強い興味を持っておりますので、図書館に行くと相撲に関する本をチェックします。すると先日、『弱虫ロボコップ 「もう一日がんばる」勇気』という高見盛関(出版当時は振分親方、現在は東関親方)の自伝を見つけましたのですぐに読みたいと思い、その場で近くの読書スペースに座って一気に読んでしまいました。
この本のタイトルにある「もう一日がんばる」とは、高見盛関が相撲を辞めたいと思ったときに、お母さまから「もう一日がんばってみたら」と励まされたことが由来だそうです。私も母には何度も励まされてきておりますので、このエピソードは感動的でした。
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こちらの本を読んでみると、高見盛関はやはり自身を不器用だと自覚しており、『ウサギとカメ』であれば自分は間違いなくカメだと述べておりました。私も明らかにカメタイプだと自覚しておりますので、高見盛関も同じように考えていたのだと、私が抱いていた親近感が確信的になりました。
本によると、加藤精彦少年(のちの高見盛関)も私と同じく幼少期には周りからいじられ、からかわれるような子だったようです。そんないじめられていた当時小学4年生の加藤少年を心配した担任の先生に「相撲部に入らなければ給食をおかわりさせない」、と言われて相撲人生が始まったそうです。この当時の担任の先生は、まさか大相撲で大人気となる力士にまで成長するとは思っていなかったことでしょう。人生、何があるかわかりませんね。
その後中学横綱やアマチュア横綱などのタイトルを獲得してから、大相撲に入門して活躍していく様子がまっすぐな文章で活き活きと描かれております。
元大関・琴光喜関や元関脇・若の里関、元小結・岩木山関、そして元幕内・武州山関など高見盛関が大相撲入りする前から交流があった力士たちとのエピソードも描かれております。
人気の一因となった気合入れの動作は、人に見せるためのパフォーマンスではなく臆病な自分を奮い立たせるために、自分のためにやっているそうです。自分のためにやっている動作が結果的に人々を盛り上げたことは興味深いです。
また、大相撲における高見盛関の師匠となった元関脇・高見山関の東関親方との出会いは本当に良かったと思いました。ハワイ出身の東関親方は外国出身ということもあり日本の大相撲で活躍するまでで大変な苦労をされたことでしょう。高見盛関はかなり不器用なこともあり別の意味で苦労をしてきましたが、この東関部屋に所属することで高見盛関に理解を示した師匠のもと、実力を伸ばしていくことができたようです。
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高見盛関は、この本を通して自分と同じく不器用な人たちや、いじめられている人たちへの励ましの想いを述べておりました。
私も同じく自身をかなり不器用だと思っておりますので、同じく不器用ながらも大相撲で大変な人気を博した高見盛関の人生経験が述べられたこの本に励まされました。
私は特定の一人の力士を推すということはせず、様々な力士に注目をしているのですが仮に現在、高見盛関が現役だとしたら最も注目する力士となっていたことでしょう。それだけ、本当に親近感がある力士です。現在も度々相撲中継に映る審判としてのお姿に、注目していきます。
そして私も不器用なりに、これからも私らしく生きていきます。
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