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359.【令和5年大相撲9月場所6日目】物言いの次に、また物言い!中盤も盛り上がる、秋場所。

2023/09/15

大相撲秋場所は本日から6日目となり、中盤戦へと入っていきました。本日も、私が個人的に印象に残った一番をいくつかご紹介いたします。

今場所では幕下上位の取組も日本相撲協会公式YouTubeチャンネルがアップロードしてくださっているのですが、やはり尊富士に勢いを感じますね!栃武蔵をあっという間に押し出しました。まだ髷を結えない力士が、番付を駆け上がっていく様子は見ていて気持ちが良いものです。まだ髷を結えない力士では、今場所は他にも新十両・大の里関の勢いが物凄いですね!

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十両の志摩ノ海関に挑んだのは、幕下上位の日翔志です。志摩ノ海関の攻撃に耐えた日翔志が寄り切りました。これで3勝1敗。このまま新十両となることができるのか、注目したいと思えた一番でした。

千代丸関と天照鵬関による一番では、千代丸関の突き落としが鮮やかに決まり白星となりました。きれいな黄緑の締め込みに、その四股名のように丸っこい身体が特徴的な千代丸関は、これで4勝2敗です。

大の里関と白鷹山関の対戦では、大の里関が白鷹山関をなかなか押せないと判断したのか、はたき込みを仕掛けるとこれが決まり、大の里関の勝ちでした。これで6連勝です。新十両として迎えた今場所で未だに負けなしの大の里関。このまま連勝を伸ばしていけるのか、これからも注目いたします。

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幕内では、まずは本日の特に熱戦となった取組といえる、御嶽海関と熱海富士関による対戦です。最初の一番では物言いがつき、取り直しとなり決着がつきませんでした。続いての一番でもなんと、再びの物言いです。物言いの次に、また物言い!これは盛り上がる展開ですね。結果的に熱海富士関が勝ちましたが、この盛り上がりを繰り広げた御嶽海関も、お疲れ様でした。

続いては30cmというかなりの身長差がある174cmの翠富士関と204cmの北青鵬関の一番です。先場所千秋楽では小さな翠富士関が大きな北青鵬を相手に鮮やかな右の下手投げを決めて勝利をしたことが記憶に新しいです。今場所では同じ負け方は繰り返さないと粘る北青鵬関。投げられはしなかったものの、結果的には翠富士関が北青鵬関を寄り切って白星としました。これほどの身長差があるとお互い、イレギュラーな相撲を取らなければならないかもしれませんから、難しいですね。

阿武咲関と琴恵光関の取組では、お互い譲らない攻防を繰り広げました。最後には琴恵光関が後ろに倒れるような形で阿武咲関を引き落とし、白星となりました。取組中はお互い必死になっていますから、勝利はしたものの琴恵光関も勝負がついた瞬間、神妙な表情をしておりました。実況の方も「面白い形」と言っていましたので、このような勝負のつき方は珍しいのでしょう。

私が住む長崎県出身の平戸海関は、竜電関との一番でした。平戸海関、今回は果敢にどんどん攻めていき、結果的に竜電関を突き落として白星としました。平戸海関はこれで2勝4敗、後半まだまだ巻き返すことができます。地元・長崎県からこれからも注目していきます。

3大関を撃破する殊勲を立てた北勝富士関は、その後2連敗しましたが本日、隆の勝関を突き落として白星とし、これで4勝2敗です。前回惜しくも優勝を逃した北勝富士関、今場所もこれからどのような相撲を取っていくのか、注目いたします。

玉鷲関が挑んだのは、大関・貴景勝関です。貴景勝関がどんどん詰めていき、玉鷲関を押し出しました。これで貴景勝関は5勝目です。先場所は休場し、カド番として迎えた今場所ですが、現在のところ好調です。

結びの一番は、元大関・朝乃山関と新大関・豊昇龍関による対戦でした。既に3敗してしまっている豊昇龍関、朝乃山関に追い詰められますが、逆転の下手投げが決まり白星となり、これで3勝3敗となりました。新大関のこれからの活躍にも注目していきます。

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本日もいろいろな一番がありましたが、やはり2回物言いがついた御嶽海関と熱海富士関による対戦が特に印象に残りました。

物言いがつくと、土俵上で審判委員たちが話し合う姿やその話し合われたことが説明される様子など、ある意味見どころとと言える場面が発生いたします。

その間、どっちが勝ったかがわからない観客たちの緊張感も伝わってきますので、物言いがつくと興味深いですね。