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358.【映画『グランツーリスモ』感想】ゲーマーからプロのレーサーになった青年の、実話をもとにした物語。

2023/09/15

※本記事は映画『グランツーリスモ(Gran Turismo)』の感想についての記事ですので、映画の内容を事前に知りたくない方はご注意ください。

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私は特に子どもの頃、様々なゲームをプレイしました。今思えば、ゲーム内の問題や課題をいろいろと解決する上で、思考力や想像力など様々なことをゲームから身につけることができました。ゲームはただの遊びだという考えもありますが、私はゲームからも様々なことを学べると考えております(現在は、ゲーム開発にも興味を持っております)。

本日公開された映画『グランツーリスモ』では、ゲームでレーシング技術を身につけたイギリス出身のヤン・マーデンボローという青年が、ゲーマーからどのようにプロのレーサーとして活躍できるようになったかが活き活きと描かれております。ヤンは実在の人物であり、この映画は実話をもとにした物語です。

私は本日、この映画を早速観に行ってきました。

映画『グランツーリスモ』のポスター。

(こちらのポスターは、映画公式サイトにてシェアに活用できるよう公開されているものです。本映画の魅力をご紹介するために、拝借いたします。)

余談ですが、実は私も幼い頃に1997年に発売されたシリーズ最初の『グランツーリスモ』をプレイした経験があります。そのことにより車に興味を持ったことを覚えています。この初代『グランツーリスモ』をやったことがある方ならわかると思いますが、度々登場するマツダの車『デミオ』に愛着があったことを記憶しています。

私がプレイしたことがあるのは初代のみでそれ以降のシリーズはプレイしていなかったのですが、先日近所の映画館を通り、この初代の頃から変わらないロゴがあるこちらのポスターを拝見したことにより、あの『グランツーリスモ』が映画になったのか、と知り興味を持ちましたので、鑑賞いたしました。

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大画面のレースシーン、ど迫力でした!

映画館ならではの大画面で鑑賞して良かった、と思える迫真のレースシーンに心が動き、鳥肌が立ちました。

この映画では、『グランツーリスモ』シリーズの生みの親である山内一典氏がエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、ゲームの画面も映画内に効果的に使用されております。実写のレースシーンとゲームのレースシーンが融合するようなシーンは、『グランツーリスモ』ファンにとっては感慨深いものがあることでしょう。

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この映画は、私は『グランツーリスモ』をプレイしたことがありましたので興味を持ちましたが、そうではない幅広い方々にもおすすめできるものだと思えました。

「レースゲームが上手なただの青年」が「プロのレーサー」になるという、前代未聞の成り上がりが繰り広げられる様子は、どんどん物語が進んでいくにつれて、盛り上がりを強めていきました。

プロのレーサーとして大活躍を成し遂げるまでの過程で、様々な困難にもぶつかります。困難がありながらも、それを乗り越えて行き、成功をおさめるという流れは、誰しもが通る可能性のある道です。私もこれから困難があったとしても、アーチー・マデクウィが演じたこの映画の主人公、ヤン・マーデンボローのように負けずに乗り越えて行きたいと思えました。

オーランド・ブルームが演じたゲーマーをレーサーにするプロジェクト『GTアカデミー』を立ち上げたダニー・ムーアや、デヴィッド・ハーバーが演じた『GTアカデミー』のチーフエンジニア、ジャック・ソルターなどの、周りの支えもあり、ヤンはみるみるうちにレーサーとして成長していきます。特に、自身もかつてレーサーとして挫折した経験を持つジャックがまるで息子であるかのようにヤンに愛情深く接するシーンは感動的でした。

また、家族愛がよく描かれた映画でもあります。ヤンがゲームばかりしていることをよく思っていなかったヤンの父親ですが、次第に理解を示していく様子が描かれており、こちらも感動的なものがありました。息子を心配するヤンの母親からも、やっぱり母親は息子がかわいいものなのだな、と改めて思えました。

このように、車のレースについて描いた映画ですのでもちろんレーシングシーンは激しいシーンなのですが、その一方で周りの支えてくれる人々や家族との心温まる交流が描かれており、人情味を感じることができました。

これまで述べたように様々な要素が描かれている映画ですので、幅広い方々におすすめできると思い本記事でご紹介いたしました。皆さまもよろしければぜひ、劇場でご覧ください!

こちらは、YouTubeにアップロードされている映画公式の予告映像です。

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私は音楽にもかなり関心があるのですが、こちらの映画では様々な音楽も効果的に使用されておりました。ヤンがよく聴いている音楽として登場したジャズミュージシャンのケニー・Gに興味を持ちましたので、これからいろいろと聴いてみようと思います。