山田隆一公式サイト

357.おはなし『パオロは、いい。』その5 おなじなまえの、おにいさん。

2023/09/15

※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。ちいさいどもや日本語にほんごまなんでいるひとたちにもよみやすいよう、かんたんな日本語にほんご、いわゆる「やさしい日本語にほんご」でかかれています。

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パオロは、ぐっすりとねむっている。どうやら、ゆめをみているようだ。

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ゆめのなかで、パオロはいつもの学校がっこうへのみちをあるいている。

「よぅパオロ!今日きょうもゆっくりだな!」

「エミリオくん、きましょう!」

いつもパオロをからかっているおとこ、エミリオと、おんなのアリーチェのふたりが、パオロをおいぬいた。

「ボクは、うごきがゆっくりだ・・・。」

パオロは、てきぱきとうごけない。ほんとうにぶきようなだ。

「パオロくん、ぶきようでも、いいじゃないか。」

あるおにいさんが、いきなりはなしかけてきた。

「はじめまして!なんでボクのなまえをしってるの?」

「それは、ないしょだよ。」

「おにいさん、おなまえはなんていうの?」

「オレも、パオロ!」

「うわぁ、ボクとおなじなまえだ!」

「おなじなまえだから、こえをかけてみたよ!」

パオロは、このおなじなまえのおにいさんと、しりあった。

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つづく