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352.結果自然成。~スティーブ・ジョブズの具体例とともに~

2023/09/13

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私は好奇心旺盛ですので、新しい言葉を知ると「こういう言葉もあるのか!」と快感をおぼえることがあります。

今回は、最近知った言葉をご紹介いたします。

結果自然成

こちらの言葉です。この言葉を知った際、私は「けっかしぜんせい」と読んでしまいました。おそらく、この記事をご覧になった方でも同じように読んだ方がいらっしゃることでしょう。

この言葉は、結果自然成けっかじねんになると読むそうです。

仏教由来の言葉で、「やることをやっていたら結果はあとで自然についてくる」といった意味合いです。

どうしても私たちは結果を求めがちです。私もこのブログを、「できるだけ多くの人々の目にとまってほしい」という結果を求めてしまいます。

しかし、ブログを読んでくれるのは著者である私ではない人々であり、私自身ではどうしようもできませんね。

ある日、ふと数ヶ月前に書いた記事が読まれることがあります。そのように、記事を書いた数ヶ月後に読まれる記事があることは興味深いですね。

「結果自然成」の精神を参考にすると、このブログでも「書きたいことを書け、すると読みたい人が後で自然に読むだろう」と解釈することができます。

「読んでもらおう」と思いすぎるのは良くないことを教えてくれる言葉ですね。

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こちらの記事でご紹介したアップルの共同創業者のスティーブ・ジョブズは、仏教の影響を大きく受けたことで知られております。

記事で紹介したスタンフォード大学でのスピーチで出てきた「Connecting the dots(点と点を繋ぐ)」という言葉も、仏教の言葉である結果自然成と共通することを感じます。このスピーチでジョブズは、興味があったから受講した大学のカリグラフィー(文字を美しく見せるための手法)の授業を受けていたおかげで、後にコンピュータで美しいフォント(書体)を再現することができた、と語っております。

カリグラフィーの授業を受けた時点ではコンピュータ開発に携わることは考えていなかったかもしれません。でも後にコンピュータ開発をすることになった際に、前に受けていたカリグラフィーの授業が役に立ったのです。

このように、「今」やりたいことに焦点を当てていれば、そのことが将来何かの役に立ち、「結果」をもたらすかもしれないのです。

「結果」を意識しすぎるのではなく、「今」に目を向けていると「結果」は自然にやってくるのです。

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とはいえどうしても私も雑念だらけの人間ですから、「結果」を求めてしまいがちですね。

その時には、この「結果自然成」という言葉を思い出そうと思います。

「結果自然成」を本記事で私なりに解釈してみましたが、私は仏教に詳しいわけではございませんので正しい解釈ではないかもしれません。ご了承ください。

本記事をお読みいただき、ありがとうございました。