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351.おはなし『パオロは、いい。』その3 いもうとの、ルイーザ。

2023/09/13

※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。ちいさいどもや日本語にほんごまなんでいるひとたちにもよみやすいよう、かんたんな日本語にほんご、いわゆる「やさしい日本語にほんご」でかかれています。

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パオロは、ちちおやのフェデリコ、ははおやのソフィアといっしょに、フォカッチャをたべた。

「オンギャー!」

あかちゃんのなきごえが、きこえてきた。

「あら~、だいじょうぶよ~。よしよし。」

ソフィアが、あかちゃんのもとへ向かっていった。

「パオロ、もうおにいさんなんだから、もっとしっかりしなければダメだぞ。」

フェデリコは、やっぱりパオロにきびしい。

そう、このあかちゃんは、パオロのいもうと、ルイーザだ。うまれてから、そろそろ1ねんだ。

「ボクは、しっかりしてるよ!」

パオロは、どもなりにがんばっているつもりだ。でも、フェデリコはきびしい。

そしてパオロも、ルイーザのもとへとむかった。

「ボク、しっかりしたおにいさんになるからね。ルイーザになにかあったら、ボクがまもるんだ!」

ルイーザがうまれたとき、パオロはうれしかった。そして、ルイーザをまもらなきゃとおもった。

...

こうして、パオロはじぶんのへやにもどった。

...

つづく