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340.小説『ありがと~い!』第79話 マルコクンのパスタに、ありがと~い!

2023/09/09

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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大井誠は、自身が通う鶴咲大学の留学生が住んでいる寮の共用室にお邪魔している。

現在共用室にいるのは、大井と羅門くん、マルコくん、浦西さん、そしてユンさんの5人だ。

「皆さん、お腹空いてませんか?」

イタリア人学生のマルコくんが、部屋にいるみんなに尋ねた。確かにちょうどお昼の時間だ。

「オレ、腹ペコだぞ~い!」

「確かに、hungry、腹が減ったな。」

「アタシもお昼どうしようか考えてました!インギョンちゃんはどう?」

「わたしも・・・お腹空いてました。」

どうやら、みんなお腹が空いているようだ。

「よし、マルコスペシャルのパスタを作ります!」

マルコくんが、パスタを作ってくれるようだ。この留学生寮の共用室には、調理スペースがある。

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「できました!マルコスペシャルです!本当はマルコスペチャーレ(speciale)と言いたいですが、イタリア語より英語のほうがわかりやすいですね。」

そこには、歯ごたえがありそうなペンネに、ミートソースがかかっていた。

「Oi!Oi!Oi!ミートソースおいしそうだぞ~い!マルコクン、ありがと~い!」

「日本ではミートソースって言うらしいですね。イタリアではラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragù alla bolognese)と言います。日本ではボロニェーゼは言いにくいので、ボロネーゼってよく表記されてますね。」

「そういや昨日、『コック・ボロネーゼ』を食べたぞ~い!」

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「「「「「いただきま~す!!!!!」」」」」

こうして、みんなでパスタをいただいた。

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「Oi!Oi!Oi!お~いしいぞ~い!オレは、パルメザンチーズをいっぱいかけるぞ~い!飲み物は、ツルサッキーソーダを飲むぞ~い!」

「誠さん、チーズ好きですからね。」

「マルコクン、なんでオレがチーズ好きなの知ってるんだ~い?」

「あれ、なんでですかね・・・?」

またしても何も知らない二人である。

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「おれはcheese、チーズももちろんだが、pickles、ピクルスも欠かせない。誰か知らないが、アメリカ人の留学生が作ってくれているようだから、いただこう。drink、飲み物はもちろん、コックコーラだ。」

「譲さん、ピクルスを作ったジョンさんにお礼を言っておきますね。」

「ありがとう、マルコ。」

「Oi!Oi!Oi!きゅうりのピクルスあるんか~い、オレも入れるぞ~い!」

「きゅうりさん、やっぱりきゅうり大好きなんですね!」

「ユンさんもピクルス、どうぞ~い!」

「わたしはきゅうり、そこまでなんですよね・・・。」

「なのにオレをきゅうりさんと呼ぶのか~い!」

「面白いですから。」

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「アタシは、オリーブオイルをいっぱい入れるのが好きです!飲み物は、今回はお水にしようかな。」

「杏菜さん、わかってますね。オリーブの実もありますよ。どうぞ!」

「うわぁ、ぜひお願いします!実はあまり食べたことなかったです!」

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「わたしは、カライーノ(辛いソース)をいっぱい入れます。わたしみたいに、韓国人はやっぱり辛いもの好きが多いです。飲み物は、オイ茶(きゅうりのお茶)をいただきます!」

「Oi!Oi!Oi!ユンさん、そんなに入れて、大丈夫か~い!?」

「大丈夫です。問題ありませんよ!」

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「それじゃ、私は皆さまが入れたもの全部のせで行きましょうかね!飲み物は、炭酸水にしましょう!」

「マルコクン、欲張りだぞ~い!」

「いろいろ食べたいですから。」

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こうして、みんなでマルコくんが作ったパスタを食べ進めていった。

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つづく