342.小説『ありがと~い!』第80話 バンド名に、ありがと~い!
2023/09/10
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、自身が通う鶴咲大学の留学生寮の共用室で、バンド仲間の羅門くん、浦西さん、そしてイタリア人学生のマルコくん、韓国人学生のユンさんと、パスタを楽しんでいる。
「マルコクン、パスタおいしいぞ~い!一体どうやって作ったんだ~い!?」
「アタシも知りたいです!」
「おいしいんですが、わたしはもっと辛いほうが好きです。」
「それは、私のマンマ(お母さん)秘伝のレシピですから、教えられません。すみません。」
「おれも、mommy、母さんのsecret、秘伝のレシピがあるが、やはり教えられないからな。理解するぞ。」
こうして、みんなでパスタを平らげた。
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「Oi!Oi!Oi!お~いしかったぞ~い!ごちそうさまでした~!」
「Great、素晴らしい味だったぞ、マルコ。」
「アタシ、もっとここにお邪魔してもいいですか?また食べたいです!」
「おいしいパスタを、カムサハムニダ、感謝いたします。」
「皆さんに喜んでもらえたので、作ってよかったです。ぜひ、また食べてくださいね!」
マルコくんとユンさんは、それぞれ自身の部屋に帰っていった。
その瞬間、共用室に誰かが入ってきた。
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「羅門さん、来ましたよ。」
「おお、ヨッシー!」
部屋に入ってきたのは、大井のバンド仲間の吉野教授だ。
「せっかくeverybody、みんな集まってるからヨッシーもここに呼んだ。」
「おいしそうな匂いですね。何か召し上がったんですか?」
「イタリア人学生のマルコクンが作ったパスタをいただきました~!」
「ガビーン、私も食べたかったですね・・・。」
「(ガビーンって声に出すことに、世代を感じるぞ~い!)」
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「アタシ、なんでヨッシーさんを呼んだのか気になります!」
「おれたちのband name、バンド名を発表するためだ。おれが考えた。」
「Oi!Oi!Oi!バンド名、ワクワクするぞ~い!」
「バンド名ですか!アタシ、もっと気になりますよ!」
「重大発表というから呼ばれて来ましたが、そういうことでしたか。楽しみです。」
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羅門くんが考案したバンド名が発表される。
「おれたちのband name、バンド名は・・・。」
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「『鶴咲サンクス』だ。」
「・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「What?なんだ?どうした?反応がないな。」
「Oi!Oi!Oi!スポーツチームみたいだぞ~い!」
「アタシ、語呂は悪くないと思いますよ!」
「う~む・・・。どうでしょうね。」
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「大井が口癖のようにいつも言う、ありがと~い!から着想を得た。感謝って大きなパワーを秘めているよな。おれらもバンド活動を通して、いろいろ感謝をできるよう、名付けた。」
「Oi!Oi!Oi!オレの口癖から着想を得たのか~い!なんか嬉しいぞ~い!」
「Predecessor、前任者のトリーが抜けてから、新しく加入してくれた大井らしさを出そうと思ってな。」
「彼はpredecessor(前任者)、私はprofessor(教授)!」
「このネタ、おれはくどいと思うが今日は特別だ。」
「アタシ、バンド名決まってよかったです!これからもよろしくお願いします!」
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「それじゃ、We are、おれたちは・・・」
「「「「鶴咲サンクス!!!!」」」」
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つづく
※今回で、小説『ありがと~い!』は一区切りといたします。好評でしたら、いつかこの続きとなる物語を書いていこうと思います。
お読みいただき、「ありがと~い!」ございました!
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