338.小説『ありがと~い!』第78話 留学生との交流に、ありがと~い!
2023/09/08
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、羅門くん、そしてマルコくんとヴァポレットを降りて鶴咲大学へと向かった。
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「ここが、私たち留学生の学生寮です。」
「ほぅ、これは良いdormitory、寮だな。」
「Oi!Oi!Oi!新築に見えるぞ~い!」
「去年できたばかりらしいので、きれいですよ。私が来たときも新築かな?と思いました。」
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「同じ鶴咲大学の学生であっても、個室に招くのはトラブル防止のためか禁止されています。でも共用室には申請すれば招いていいようです。」
「このdocument、書類に記入するのか。」
「オレはもう書いたぞ~い!」
こうして書類を守衛に提出し、大井たちは寮の建物の中に入った。
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「Oi!Oi!Oi!浦西サンじゃないか~い!」
寮の中には、大井と羅門くんが組んだバンドの紅一点・浦西さんがいた。バンドモードではないので、水色の涼し気なワンピースを着ている。
「あ、大井さんと羅門さん!アタシ、国際交流好きなんでこの寮にはよく来てるんですよ!英語は苦手なので、日本語が上手な学生としかうまく話せませんけどね・・・。」
「オレでよければ通訳するぞ~い!」
「Me、おれも力になるぜ。」
「大井さん、羅門さん、ありがとうございます!でも通訳なしで頑張ります!」
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「はじめまして、マルコです。イタリアのヴェネツィアから来ました。」
「うわぁ、水の都ですね!アタシ、いつか行ってみたいんですよ!マルコさん、日本語上手ですね!アタシは、浦西杏菜と申します!」
「杏菜さんですね。イタリア人にもそんな名前ありますよ。私はヴェネツィアの大学で、日本語を学んでました。」
こうしてみんなで、共用室に入った。
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「インギョンちゃん!こんにちは~!」
「あ、杏菜さん!今日はなんか嬉しそう。」
思わずバンドメンバーと遭遇した浦西さんは、笑顔になっているようだ。
「この人は、アタシが初めて鶴咲大学で知り合った留学生、韓国から来た文学部1年生のユン・インギョンちゃんです!」
「文学部か。オレとsame、同じ学部だ。オレは文学部2年の羅門だ。ユン、よろしくな。」
「先輩、よろしくお願いします!」
「オレは大井だぞ~い!よろしく~!」
「大井さんですか?おいしそうな名前ですね。」
「Oi!Oi!Oi!オレ、きゅうり好きなので知ってるぞ~い!韓国語できゅうりは「오이(オイ)」っていうらしいぞ~い!」
「わたしにとってはきゅうり!きゅうり!きゅうり!って聞こえるので面白いです!」
「ちなみにイタリア語ではきゅうりはcetriolo、チェトリオーロです。長いですね。」
「マルコクン、教えてくれてありがと~い!Oi!Oi!Oi!留学生との交流、やっぱり楽しいぞ~い!ありがと~い!」
「大井さん、きゅうりさんって呼んでもいいですか?」
「ユンさん、いいぞ~い!オレきゅうり好きだし。」
こうして、みんなは留学生寮の共用室で交流を続けるのであった。
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つづく
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