325.小説『ありがと~い!』第72話 Ci vediamOi! Marco!(マルコクン、また会お~い!)
2023/09/02
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、イタリアのヴェネツィアで、現地の大学で学ぶマルコくんとピザを食べ終わった後ブラッドオレンジジュースを飲みながら会話を楽しんだあと、ピザ屋を出た。
「Oi!Oi!Oi!お~いしかったぞ~い!マルコクン!おごってくれて、Ti ringraziOi!(ありがと~い!)」
「私のお気に入りのピッツァ、気に入ってもらえて嬉しいです。」
こうして、大井はマルコくんに案内されてヴェネツィアの最も有名な場所、サン・マルコ広場へ向かった。
「こちらが、カナル・グランデ(大運河)に架かる有名な橋、リアルト橋です。」
リアルト橋の周りはもちろん、橋の中にも様々なお店が軒を連ねている。
「オレ、お金ないぞ~い!」
「じゃあ買い物は、しなくてもいいですね。」
こうして、リアルト橋周辺の見物を終えると、サン・マルコ広場へと向かった。
「Oi!Oi!Oi!高そうなお店がいっぱいだぞ~い!」
「そうなんですよ。サン・マルコ広場の周りには、様々なブランドのお店があります。」
「うわぁ、『ツルックス』もあるぞ~い!」
『ツルックス』は、大井が住んでいる街・鶴咲発祥のファッションブランドだ。世界展開しているため、このようにヴェネツィアにも店舗があるようだ。
こうして大井は、たどり着いた。
「Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!(以下略)」
「サン・マルコ、きれいですよね。そうなるのもわかりますよ。」
「これは何度行っても鳥肌が立ちそうだぞ~い!案内してくれて、Ti ringraziOi!ありがと~い!」
「それじゃ、案内が終わりましたので、そろそろお別れしましょうか。あと1時間後に授業があるんですよ。」
「マルコクン、こんなきれいな場所に案内してくれて、本当にTi ringraziOi!(ありがと~い!)」
「誠さんとは、いつかまた会えそうな気がしますよ。」
「マルコクンは日本語を学んでるし、日本で会える気がするぞ~い!」
「それじゃ、Ci vediamOi!(また会お~い!)」
別れの挨拶として使われる「Ci vediamo(チ ヴェディアーモ)」という表現にも、大井が勝手にOi!を付けた。
「誠さん、Ci vediamOi!」
マルコくんも、大井独特の挨拶を真似してくれた。その後、授業のため大学へと向かっていった。
「よし、サン・マルコ広場を堪能するぞ~い!」
そして大井は、サン・マルコ広場を歩き回って、その美しさを肌で感じるのであった。
...
つづく
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