321.【リフレーミング】短所(凹)は、時には長所(凸)にもなる。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第34回】
2023/08/31
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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今回の記事では、物事の良い面に着目することの重要性について述べます。
人間、自然にしているとどうしても、危険を回避する本能などが働いて物事の悪い面に注目しがちです。しかし、現代は野生に生きていた大昔に比べると非常に安全ですので、過剰に悪い面に注目することはあまり良いことではないと私は考えます。
人々は、それぞれ長所(凸)と短所(凹)があります。特に大昔は、短所(凹)をどうにかしなければ生き残れない、という時代もあったのかもしれません。
しかし、現代はそれほど過剰に短所(凹)に注目する必要はないと私は考えます。それよりも長所(凸)に注目し、それをどんどん伸ばしていくことが正解だと考えます。
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その方法の一つとして、短所を短所と思わないことです。考え方次第で、短所(凹)を長所(凸)だと考えることすらできます。
私が中学生くらいの頃でしょうか、道徳の授業の中で紹介された「リフレーミング」という概念が今でも印象に残っております。
リフレーミングとは、物事の捉え方(フレーム)を変えて、異なる視点から新たに捉えなおすことです。
以下、私の特性を具体例に、リフレーミングをしてみましょう。
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例えば私は、どんどん喋り続けることができません。基本的に大人しく、上手に会話をすることができません(凹)。
しかし、これを言い換えると、落ち着いていて多少のことでは動じない(凸)という特性でもあります。
また、私は周りに合わせることが苦手(凹)で、人間関係を上手に築くことがうまくできません。
そうですが、それを言い換えると周りとは異なる独自の発想をしている(凸)ことになります。その独自の発想を上手に活かすことができれば、社会に良い影響を与えられると信じております。
このようなことを考えておりますから、人と関わることが得意ではないながらも、社会に良い影響を与えたいと日々思っています。同じ志を持つ仲間といえる人々とこれからどんどん知り合っていきたいものです。
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今回は、物事の悪い面ばかりに着目するのではなく、良い面を見てみる、という考え方を、リフレーミングという概念とともにご紹介いたしました。
本記事が皆さまのご参考になったのであれば幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。