307.小説『ありがと~い!』第64話 羅門クンの手料理に、ありがと~い!
2023/08/25
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
...
大井誠は、大学の音楽スタジオで初めてのベースの練習をしている。
「Great、素晴らしいね。初めてにしては上出来だと思うぜ。」
「羅門クン!ベース楽しいぞ~い!ありがと~い!」
午前中から始めた練習だが、もう正午を過ぎた。
「アタシ、朝あまり食べてないんでお腹空いてきちゃいました!」
ギター担当の浦西さんは空腹のようだ。
「そろそろ、お昼にしましょうか。私も、お腹が空きました。」
ドラム担当の吉野教授も休憩したいようだ。
「よし、そろそろmeal、食事にするか。行ってくるぜ!」
「Oi!Oi!Oi!どこに行くんだ~い?」
「同じ建物にある調理スペースですよ。羅門さんは、料理がお上手なんですよ。」
「アタシ、羅門くんの料理がおいしすぎて人一倍運動頑張ってます!」
「吉野サンと浦西サンは、羅門クンの手料理を食べたことあるんですね~!」
...
しばらくすると、羅門くんが戻ってきた。
「できたぜ、羅門家秘伝のレシピのハンバーガーだ。コックコーラやツルサッキーソーダもあるぞ。」
「うわぁ、アタシ早速食べてもいいですか?」
「私も、いただきます!」
「Oi!Oi!Oi!Oi!浦西サンも吉野サンも食べるの早いぞ~い!オレもいただくぞ~い!」
こうして大井は、羅門くんが作ったハンバーガーを『コック・コーラ』とともにいただいた。
「あれ・・・?どこかで食べたことがある気がするぞ~い!」
「ん?この味はニューヨークにあるオレの実家でしか食べられないはずだが・・・?そんなに似てる味か?」
「行ったことないから、わからないぞ~い!」
またしても何も知らない二人である。
「お~いしいぞ~い!お~いおいおいおい・・・。」
大井はあまりのおいしさに感動して、泣き出した。
「アタシも初めて食べた時は泣いちゃうくらいおいしかったです!」
「私も感動しましたからねぇ。」
羅門くんのハンバーガーは、感動を与えるおいしさのようだ。
...
「ごちそうさまでした~!羅門クン、お~いしかったぞ~い!ありがと~い!」
「それは良かったぜ。よしみんな!午後も練習、頑張ろうぜ。Go! Go! Let's go!」
こうしてバンドメンバーたちは、午後の練習に取り掛かるのであった。
...
つづく
- ...
-
「小説・物語」カテゴリの記事一覧
- ...
-
前の話へ
-
『ありがと~い!』 各話一覧
-
次の話へ
- ...
-
前の記事へ
-
ブログのトップへ戻る
-
次の記事へ