304.【ニュース記事紹介】周囲の支えで得意なことを伸ばすことができた、小学6年生。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第32回】
2023/08/23
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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本日は、あるニュース記事をご紹介いたします。
こちらから読むことができる、丹波新聞の『発達障がいの小6が英検2級合格 周囲の支えで実力伸ばす 家では「寝言まで英語」』という記事です。
こちらの記事では、私と同じASD(記事中ではアスペルガー症候群の表記ですが、同じ診断名です)の小学6年生の男性の方が、英検2級に合格したことが紹介されています。
現在でこそ伸びた私の英語力ですが、私が小学6年生の頃はここまでの語学力はありませんでした。子どものうちで国内にいながらこれだけ英語力を伸ばすことができたことは、称賛に値します。
この方もコミュニケーションや人間関係で問題を抱えているようですので、親しみを持ちながら記事を読み進めていきました。
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この方のお父様の「今の状態を望んで生まれてきたわけではない。もし変えられるのなら、勉強ができなくても良い。ただ、友だちとコミュニケーションを取れる『普通』にしてやりたい」という言葉が心に来ました。
私も語学力はあるほうなのですが、それよりも良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力のほうが喉から手が出るほど欲しいです。私は人と関わることが得意ではないのですが、良好な人間関係を築きたいという気持ちはあるのです。
記事内でこの小学6年生の方が外国人観光客に話しかけたエピソードがございます。ここを読んで、「コミュニケーション能力、あるじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、少し話しかけることと、仲をじっくり深めていくことは別問題です。私も少しだけ話しかけることに問題を抱えることはそれほどございませんが、その先の仲を深めていくことに問題を抱えることがあるのです。
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この記事からも、ASDの特徴もありコミュニケーションが得意ではない(凹)、短所に目を向けるよりも、この記事の方や私のような語学力が得意(凸)なことに焦点を当てることが大事だということを考えることができます(ASD当事者の特性は人それぞれであり、中には語学が苦手な方もいます)。
私自身も、コミュニケーション能力を人並みにすることは著しく困難(凹)ですので、それよりも語学力や、文章を書くことなど自分に向いていること(凸)をどんどん伸ばしていこうと考えます。
これからも、紹介したい記事がありましたらご紹介いたします。本投稿をお読みいただきありがとうございました。