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296. 【手掌多汗症】自身の特性を踏まえて多様な人々を、知る。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第31回】

2023/08/19

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

(2024年6月4日追記)2024年5月11日に私が実施した講演会の動画がアップロードされております。よろしければこちらも合わせてご覧くださいませ。

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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私は本記事の「僕は発達でも、前向きに生きていく。」カテゴリにて、自身のASDやDCD当事者としての特徴を述べております。

しかし、自分自身の特徴を人々に知ってもらうことも大事ですが、他の人々の特徴を知ることも同じように大事だと考えております。

先日、こちらのニュース動画を視聴いたしました。

こちらのニュース動画では、手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)が紹介されておりました。

手掌多汗症の方々は、常に手のひらに多くの汗をかいてしまい、日常生活を送る上で困難を抱えます。この動画で取材を受けていた高校生の方は、授業中も常に机の上に2つハンカチを準備していつでも手を拭いて、手をおさえられる状態にしておりました。プリントを前の席から受け取り、後ろの席に回す動作だけでも、汗でプリントが濡れないように気を使わなければなりません。

この方は全校生徒の前で自身の手掌多汗症の特性について発表したこともあるそうです。私が高校生の頃は自身の特性について発表するという発想に至りませんでした。まだ高校生にして、勇気を出して自身の特性を知ってもらうために行動することに素晴らしさを感じました。

手掌多汗症は原因不明で根本的な治療法はないそうで、対症療法などにより汗を抑えることはできても完全に止めることは難しいそうです。

また、このニュースでは『多汗症サポートグループ』というNPO法人が紹介され、所属している方が濡れても書くことができる耐水ノートを開発していることなどが紹介されました。

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私も自身のASDやDCDの特性により生きづらさを抱えることがありますが、それでも前向きに生きていることを日々発信しております。

今回、新たに手掌多汗症を抱える人々がいることを知ることができました。このように、様々な特性により生きづらさを抱えてしまっている人々がいます。自身の特性はもちろん、他の様々な人々の特性にもこれからも目を向けていきたいと思います。