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272. ショート動画と、相性が良くない。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第30回】

2023/08/07

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

(2024年6月4日追記)2024年5月11日に私が実施した講演会の動画がアップロードされております。よろしければこちらも合わせてご覧くださいませ。

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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私は本ブログでも、ことあるごとに紹介するくらい、YouTubeで様々な動画を観ることが好きです。

しかし、私の特性上、近年流行しているショート動画とは、あまり相性が良くありません。

これは個人的に相性が良くないだけで、ショート動画の流行を否定しているわけではないことをご理解いただけると幸いです。

YouTubeでは『YouTube ショート』、インスタグラムでは『リール』、LINEでは『VOOM』などとそれぞれ呼び方が異なる短い動画を次から次に観ていくスタイルの形式は、TikTokの登場により広く普及したことを感じます。

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こちらの短い動画を次から次に観ていくスタイルが、どうしても私には合わない()のです。

なぜかと言うと、私は1つの話題に関してどんどん深く掘り下げたいタイプの人間です。1つのことに関して、いろいろな角度から考察し、考えをどんどん深めていきたいと考える傾向にあります。私のブログの文章からも、私のその特性は読み取れるかもしれません。

しかし、ショート動画は短い動画を次から次に観ていくことになります。自分に興味がない動画が表示されるとスワイプ(指を動かす動作)で次の動画に行くことができます。

この間、実に様々な話題の動画が多数画面に表示されることになりますので、情報過多となり私は混乱してしまうのです。文字や静止画ならまだしも、動画だと情報量が多いため、私はすぐに頭がいっぱいになってしまうのです。

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近年、テレビ番組でもこの流れの影響を受けたものが出てきたことを感じます。この手の番組ではおもしろ映像などが、次から次にテンポよく放送されていきます。

ショート動画と相性が良い方々にとっては、テンポよく短い時間で何種類もの映像を観ることができるため好評だと思われますが、私にとってはすぐに頭が疲れてしまうものとなってしまうのです。したがって、番組を制作している方々には申し訳ないのですが、私とは相性が良くないため観るのをやめてしまうことでしょう。

私はある映像を観ると、その映像を深く掘り下げたくなってしまうのです。これは、どういうことだろう?と思いながらじっくり観るのが好きです。しかし、そうしようと思うと次の映像に切り替わります。じっくり掘り下げたい私にとっては、テンポが速いのです。

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このように、私は情報を素早く処理することが苦手()です。しかし、一つのことについてじっくりいろいろな角度で時間をかけて考えることは得意()だと自己分析しております。

現に、ショート動画についてこのように深く考察し言語化できるということがその特性を表していることでしょう。

ちなみに、私はいろいろなCMを観ることが好きなのですが、CMも短い映像ではあるものの、こちらは次から次にいろいろなCMが流れても大丈夫です。CMはショート動画ほどテンポが速くないことが関係しているのかな、と分析しております。

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繰り返しになりますが、私はショート動画を否定しているわけではありません。私にとって相性が良くないだけで、ショート動画を楽しめる方々にとっては良いことですので、この流行を尊重しています。

本記事が読んでいただいている皆さまのお役に立てたのであれば幸いです。本記事に関するご質問や、他に「このことについて書いてほしい」などのご要望がございましたら、いつでもこちらからお気軽にご連絡ください。