289.小説『ありがと~い!』第55話 Thanks a lot-Oi! for Joe's guide.(譲クンの案内に、ありがと~い!)
2023/08/16
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、とある街並みを歩いている。
「あれ、なんでオレはここにいるんだ~い?」
疑問に思いながらも大井は、街を歩く。しばらく歩くと、決定的なランドマークを見つけた。
「Oi!Oi!Oi!自由の女神じゃないか~い!ここはニューヨークか~い!?」
大井はなぜか、ニューヨークにいることに気づいた。
「Hey Makoto, what's up?(よう、誠。調子はどうだい?)」
謎の男が話しかけてきたので、大井は振り返る。
「Oi!Oi!Oi!Oi!羅門クンじゃないか~い!」
そこにいたのは、大井が知り合ったばかりの羅門譲くんだった。
「Don't call me Ramon. Call me Joe.(羅門と呼ぶな、譲と呼べ。)」
「わかったぞ~い!譲クン、なんで英語で話してるんだ~い!?」
「We're in New York, right? Why don't we use English?(ニューヨークにいるだろ?英語使おうぜ!)」
「オレは日本人だから、日本語が通じる場合は日本語を使うぞ~い!」
大井と羅門の、場所に応じての使用言語における価値観にズレが発生した。果たして、これからバンドはうまくやっていけるのだろうか。
「ところで、なんでオレら、ニューヨークにいるんだ~い!?」
以前のイギリスのノース・ジョンスティックでの件の記憶がすっかりないので、またしても何も知らない大井誠である。
「Who cares? Go! Go! Let's go!(気にすんな!行くぞ!)」
「まぁ、譲クンについていってみるぞ~い!Thanks a lot-Oi! for your guide!(案内、ありがと~い!)」
大井が自身で考えた、ありがと~い!の英語版であるThanks a lot-Oi!は気に入っているのでここでは英語を話す、大井であった。
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つづく
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