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288.長崎のお盆の、伝統行事。【精霊流し】

2023/08/15

本日、8月15日は終戦記念日です。広島原爆の日長崎原爆の日と並び、平和について考える日です。

また、本日はお盆です。私が住む長崎では、「精霊流し(しょうろうながし)」と呼ばれる伝統行事が実施される日です。

精霊流しとは、亡くなった方々の魂を精霊船に乗せて送り出す行事です。

NBC長崎放送のYouTubeチャンネルにて、本日の精霊流しの様子がアップロードされておりましたのでご紹介いたします。

このように、それぞれの精霊船が、爆竹や鐘を鳴らしながら進んでいきます。精霊流しの様子を見ると、お盆を感じることができます。長崎の夏の風物詩の一つです。

精霊流しの様子からわかるように、爆竹の音は非常に大きく賑やかです。故人を明るく送り出そうという意志が伝わる行事です。

精霊流しでは爆竹が用いられますが、長崎ではお盆の時期にお墓でも花火をやります。長崎で生まれ育った私はこれが当たり前のものだと子どもの頃に自然に受け入れましたが、県外からお越しになった方々はびっくりすることでしょう。

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精霊流しは、長崎出身のシンガーソングライター・さだまさしがかつてフォークデュオ・グレープとして活動していた時代に発表した楽曲である『精霊流し』の大ヒットにより全国的に知られることとなりました。従兄の精霊流しの思い出をモチーフにしたその詩から、精霊流しの情景が思い浮かぶ名曲です。

この楽曲はしっとりとした曲調のため、この楽曲で精霊流しを知った県外の方が長崎を訪れた際に実物の精霊流しを見るとその賑やかさとのギャップに驚くというエピソードを知り、興味深く思いました。

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長崎の人々は、精霊流しで8月も半ばとなり、だんだん9月に近づいてきたと毎年感じるのです。