269.小説『ありがと~い!』第46話 音楽談義を、ありがと~い!
2023/08/06
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、大学の近くのカフェ『サンタ・ルチーア』で、同級生の佐藤虹大(さとうこうだい)くんと、その紹介で知り合ったパンク・ロック好きの羅門譲(らもんじょう)くんの3人で過ごしている。
「ご注文はいかがいたしますか?」
後から来た大井は、まだ注文をしていなかった。
「それでは、ロイヤルミルクティーをお願いしま~す!」
「大井、やっぱりイギリスのOi!が好きなくらいだから紅茶派か?」
羅門がこう尋ねた。
「たまたまだぞ~い!コーヒーも飲むぞ~い!」
「おれはニューヨークゆかりのカクテル、ブラッディ・マリーと行きたいところだが、ここはバーじゃなくてカフェだ。ってことでアメリカ生まれのコック・コーラを飲んでるぜ!」
「Oi!Oi!Oi!羅門くんは、ニューヨーク好きなのか~い?」
「Good question、いい質問だね!鶴咲に来るまで、数年間住んでいたことがあるんだ。Family、家族は今もニューヨークに住んでる。第2の故郷と言える街だぜ!今年二十歳になってからはまだ行けてないから、いつか本場のブラッディ・マリーを飲みに行く!Go!Go!Let's go!」
「それにしても大井も羅門も、特徴的な喋り方だよな。巡り合わせたら面白い化学反応が起きるかもって思って今日紹介してみたんだ!」
「佐藤クン、紹介、【誠】に、ありがと~い!」
「おれも大井と知り合えて良かったぜ!佐藤、Thanks!」
「Thanks a lot-Oi!」
「大井、なんだその挨拶?Tell me、教えてくれ。」
「オレ、自分の名前をかけたありがと~い!っていう挨拶をしてるんダケド、英語版も勝手に作ったんだぞ~い!」
「I see、なるほど。ちなみにおれの決め台詞は、Go!Go!Let's go!なんで、よろしく!」
「前に進んでいく感じがいい挨拶だぞ~い!」
「大井も羅門も、打ち解けてきたな。紹介して良かった!」
こうして、佐藤くんは大井と羅門くんが語り合う様子を見守っている。
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「ロイヤルミルクティーでございます!」
「ありがとうございま~す!」
大井は、ロイヤルミルクティーを一口飲んだ。
「大井、まだパンクっていうか、Music、音楽自体本格的に興味持ってすぐなんだよな?」
「そうなんだぞ~い!だからいろいろと知ってそうな羅門クンと知り合えてよかったぞ~い!」
「おれで良ければ、喜んでtalk、話すよ。」
「音楽談義してくれることに、ありがと~い!」
こうして3人は、引き続き語り合うのであった。
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つづく
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