256.「変わっている」って、良いことだ。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第29回】
2023/07/31
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私は、幼い頃から「変わっている」と言われてきた経験が、おそらく人より多くあることでしょう。
かつては「変わっている」と言われて、「自分はおかしな人間なのだろうか」などと思い悩むことがありました。
しかし、今は仮に「変わっている」と私のことを言う人がいても「また言う人がいたよ」と面白がるほどの余裕を手に入れることができました。
なぜこうなることができたかというと、どの人でも何かしら「変わっている」ところがあると気づいたからです。
かつて私に「変わっている」と言った人々ですら、何かしら「変わっている」ところがあるものなのです。
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私はかつて、イタリアに1年間留学したことがあります。ヨーロッパにいると、アジア人というだけで「変わっている」存在として認識されることがありました。
かつて私を「変わっている」と言った人々も、異国の地では「変わった人」と認識されうるのです。
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ここまで「変わっている」という言葉について述べましたが、現在の私は「変わっている」ことは良いことだと捉えています。
「変わっている」からこそ、その個性を活かして大成功をおさめた方々がたくさんいます。
そして、私に「変わっている」と言った人々にも、何かしら「変わっている」ところがあり、その個性に気づいていないだけなのかもしれません。
私は他人と力を合わせて集団で行動することは苦手(凹)なのですが、自分自身と向き合い一人でじっくり行動することは得意(凸)です。
私のようなタイプの人間はじっくり自己分析し、自らの個性をある程度自己認識できるようになる可能性が高いと思われるため、現在の私は「変わっている」と言われても気にしないようになりました。更には、褒め言葉としてすら捉えられるようになっております。
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現在、「変わっている」と人から言われて思い悩んでいるできるだけ多くの人たちに、この記事の私の考えを共有したいものです。
「変わっている」って、良いことだ。
誰にでも個性はあるのですから、その個性をそれぞれが可能な限り活かせるような社会になっていければ良いものです。
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