251.耳から入る不必要な情報を、遮断できない。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第28回】
2023/07/29
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
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今回は、私の「耳から入る不必要な情報を遮断できない」という特性について述べようと思います。
これだけでは、何のことを言っているのかわかりづらいかもしれませんので、詳細に述べます。
例えば、誰かの話を聞いている時にすぐ近くで他の誰かが話している声が聞こえる場面があります。
多くの人々は、目の前の自分が話を聞くべき人の話に集中できるらしいですが、私は他の誰かの話し声も聞き取ってしまい、目の前の話に集中できない(凹)ことがあります。
他にも、どこかのお店で買い物をしている際に、BGMで音楽が流れていることがよくあります。私は音楽に関心があることもあり、流れている音楽に関心が行き過ぎて、商品を見ることに集中できない(凹)場合があります。
自分が好きな音楽の場合はテンションが上がって集中できず、そうではない音楽の場合でも音楽に影響され、気分に大きな影響を与えることがあります。それだけ、耳からの情報は私にとっては大きな意味を持ちます。
自らが興味がない情報、不必要な情報を無意識に遮断する能力が備わっている人々がそれなりにいらっしゃるらしいですが、私にはそれがうまくできない(凹)のです。
しかし、この特性は良い面を挙げると、何にでも関心を持つことができる(凸)と言うことができます。「好き」「嫌い」という感情は、関心を持たないと発生しません。私は、物事の好き嫌いがかなりハッキリしているほうだと自覚しておりますが、このように何にでも関心を持ちがちな特性も関係しているのかもしれませんね。
ただ、自分があまり好きではないものに関しても、それを好きな人がいるという事実を尊重しそれは良いこととして、多様な物事があって良い、と考えることを心がけています。好き嫌いは様々だからこそ、この社会は面白いものになっていると考えています。
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