253.小説『ありがと~い!』第39話 今日のコーデに、ありがと~い!
2023/07/30
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、朝の準備を進め、着替えている。
「Oi!Oi!Oi!やっぱりこのポロシャツ、素晴らしいぞ~い!」
大井は、昨日購入した『ブレッドウィズベリー』の白地に赤のブルーベリーを模した形のワンポイントのロゴと襟元に入った一本線のデザインのポロシャツを気に入っている。当然、今日はこれを着ていくつもりだ。
「コレに合わせるのは・・・やっぱりスキニージーンズ(細身のジーンズ)か~い?」
細身のシルエットであるこのポロシャツに合わせるのは、『スーパイコ』の青のスキニージーンズだ。『スーパイコ』とは酢豚という意味だが、なぜかジーンズのブランド名となっている。
「ヨシ、これに黒の『トラバース』のキャンバススニーカーを合わせるぞ~い!」
本当は『ミスターマーシー』のブーツが欲しいのだが、昨日ポロシャツを買ったのでまた今度の機会に、と思っている大井である。
「Oi!Oi!Oi!Oi!やっぱりこのポロシャツいいぞ~い!買ってよかったぞ~い!」
大井は今日のコーディネートが、しっくり来ているようだ。
「今日のコーデに、ありがと~い!」
「ポロシャツを作ってくれた皆サマに、ありがと~い!」
「ポロシャツを売ってくれた方にも、ありがと~い!」
「ジーンズを作ってくれた皆サマに、ありがと~い!」
「ジーンズを売ってくれた方にも、ありがと~い!」
「スニーカーを作ってくれた皆サマに、ありがと~い!」
「スニーカーを売ってくれた方にも、ありがと~い!」
この大井の「ありがと~い!」を連発する行為は、周りに誰もいない家の中ならではの行為だ。外出前に、ここぞというばかりに「ありがと~い!」と発言している。
こうして大井は準備を終え、大学へ向かうために家を出たのであった。
現在の時刻は8時20分。10分で着く大学の授業は8時50分なので、昨日より余裕があると思われるが、どうだろうか。
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つづく
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