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250.小説『ありがと~い!』第38話 電気シェーバーに、ありがと~い!

2023/07/29

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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大井誠は、朝食を済ませて大学に通学する準備を進めている。

現在の時刻は8時ちょうど。大学の授業が始まるのは8時50分で、大学へ移動するのが10分くらいかかると考えると、遅くとも8時30分までには家を出たい。

「ヒゲとマユを、剃るぞ~い!」

大井のモーニングルーティンの一つに、髭と眉毛を剃ることがある。

「まずは、ヒゲからやるぞ~い!」

大井が使っている器具は、電気シェーバーだ。髭用と、眉毛など顔用の、2つを持っている。

「Oi!Oi!Oi!1日でこんなにヒゲって伸びるもんなのか~い!?」

髭は、毎日伸びるものだ。これは事実なのだが、大井は毎日このことに驚いている。

「オレの体の一部として伸びるヒゲたちにも、ありがと~い!」

大井は、自身の髭にまでも感謝しながら、剃り進めている。

「ヨシ、次はマユやるぞ~い!」

大井は、太眉だ。その太眉の形を活かしつつ、整える感じでいつも眉毛を剃っている。

「マユたちにも、ありがと~い!」

眉毛だけでも、顔のイメージはだいぶ変わるものだ。大井はイギリス発祥のOi!文化の影響で坊主頭にしているのだが、怖がられないように優しそうに見える眉毛を心がけている。

「ヨシ、これで終わりだぞ~い!」

仕上げに大井はぬるま湯で顔を洗い、化粧水を顔につけた。近年は、メンズのスキンケア商品もより充実しており、大井のように美容にこだわる男にとっては嬉しい時代となった。

こうして大井は、着替えに入るのであった。

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つづく