229.初の著書、『僕は発達凸凹の大学生』。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第27回】
2023/07/20
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私は、著書を出版した経験があります。本日は、2019年に出版した私の初の著書『僕は発達凸凹の大学生』について述べます。
こちらの著書は星和書店から出版したもので、専門的なことに関しましては長崎大学教授で精神科医の今村明先生にご協力をいただいています。今村明先生には、私が高校時代に不登校になり悩んでいた時からいろいろとお世話になっております。
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こちらの著書は、私の自伝的小説という形式をとっており、幼少期に学校にうまく馴染めなかった経験から、最初に進学した高校で不登校となり別の通信制高校に移ったエピソードなどから始まり、その後私が特に成長することとなった大学時代を多く記述しております。
私が2017年に実際に長崎大学の文教スカイホールで実施した講演をモデルとした講演に向かう道中で、これまでの人生を回想する形で物語が進んでいきます。
世間では「発達凸凹」という単語が使われています。私はこれを自分なりに解釈し、凸は得意なこと、凹は苦手なこと、と言った意味で本記事のような「僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。」シリーズで用いていますが、この本でも同じような意味で凸凹という単語を用いています。
私は実に得意なこと(凸)と苦手なこと(凹)の差が激しく、その凹の要素により平均的な人に比べると生活に困難を抱えることがある一方、凸の要素をうまく活かすことができれば大きな成果を出すことができると考えています。
現に、このブログは、私が毎日コツコツと、少なくとも1日1記事(最近は1日3記事のことがよくあります)書いています。これを継続できない方も中にはいらっしゃるそうですので、継続できるという点も、凸と言って良いでしょう。
また、私は文章を書くことについて様々な方からお褒めの言葉をいただきました。そのおかげもあり、この本を出版することもできました。この文章力を活かしたい、という気持ちもあり、このブログを毎日書いているわけであります。
私が書くブログによって、参考になる方や面白いと思っていただける方がいらっしゃるのであれば、この上ない喜びです。ご意見・ご感想・ご依頼は、お気軽にこちらからご連絡いただけると幸いです。
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この私の著書『僕は発達凸凹の大学生』の書評がこちらの日本精神神経学会のWebサイトにPDFファイルとして掲載されております。
こちらは、杏林大学医学部の精神科医である今村弥生先生による書評です。この本の執筆にご協力いただいた今村明先生とは偶然にも同じ苗字ですが、親族関係ではないそうです。
私がこの本で伝えたいと思ったことがしっかり要約されており、このような素晴らしい書評を書いていただき感謝いたしました。
この今村弥生先生が編集幹事を務めた来月、8月1日に発行される南山堂の『治療』というプライマリ・ケア医の方々向けの雑誌の8月号に座談会とコラムの記事で参加させていただいております。このような機会に携わらせていただき、改めてこちらでも感謝申し上げます。
いつか、この「僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。」カテゴリで書いてあるようなことも、本として1冊にまとめられると嬉しいです。私にこのようなことを書いてほしい、という出版関係の方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にご連絡ください。私は本ブログで様々なカテゴリについて記事を書いており、様々な話題に対応できます。